中国大型連休、根強い節約志向 初日は移動急増

Sophie Yu Alessandro Diviggiano

[1日 ロイター] - 中国で1日から労働節(メーデー)に伴う大型連休が始まった。初日は鉄道や車による移動が急増しているが、景気低迷を背景に消費者の財布のひもは引き続き固い。

国内の航空運賃は連休に先立ち下落。節約のため早めに予約を入れた人や飛行機より車を利用する人が多かったとみられる。航空データサービスのバリフライトによると、エコノミークラスの平均運賃は4月第1週から第4週にかけて38%下落した。

国営メディアによると、連休中は1日当たり約5800万台の車が移動する見通し。列道の利用者は1日だけで2000万人を超えた。

中国では厳格な新型コロナウイルス規制が解除された2022年末以降、全てのタイプの旅行が回復しているが、旅行に伴う支出は伸び悩んでおり、経済全体の押し上げ効果は限られている。

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