北海道で乗り物の“シェアサービス”続々 電動自転車で“ボールパーク観戦”のスタイルが変わる?…観光スポット「丘の町」美瑛町では電動キックボードが

北海道各地で自転車などのシェアが広がっています。北広島市では電動シェアサイクルのサービスが5月1日から始まりました。野球観戦の新たな移動手段となるのでしょうか。「駅から歩くと20分はかかる『エスコンフィールドHOKKAIDO』。電動シェアサイクルの導入で球場まで行きやすくなります」(八木 隆太郎 フィールドキャスター)

電動シェアサイクル

北広島市が民間事業者と連携し始めた「HELLO CYCLING」。全国約8000か所で300万人以上が利用する、国内最大級のシェアサイクルサービスで北海道初進出です。電動アシスト自転車100台を導入しJR北広島駅やFビレッジ、星槎道都大学など北広島市内6か所にステーションを設置しました。

北広島市内6か所にステーションを設置

「さまざまなシーンでの移動手段として利用してほしい」(北広島市 上野 正三 市長)専用のアプリをダウンロードし、キャッシュレス決済で利用できます。料金は30分130円から。JR北広島駅から「エスコンフィールドHOKKAIDO」まで、片道200円のシャトルバスより安く移動することができます。「乗り心地はとてもスムーズです。JR北広島駅周辺は多少傾斜があるんですが、電動アシストのおかげでスムーズに乗ることができます。これは便利ですね」(八木 隆太郎 フィールドキャスター)JR北広島駅からはFビレッジや札幌方面へつながるサイクリングロード「エルフィンロード」が整備されていて、自転車で移動しやすい環境となっています。

エルフィンロード

利用は10月末までです。上川地方の美瑛町では、電動キックボードの貸し出しを行う「LUUP」が北海道初上陸。4月からサービスを始めました。「レンタルした電動キックボードで、美瑛町の観光地に行ってきます。坂道もすいすい登っていけるので、気持ちがいいですね」(古沢 哲也 記者)

電動キックボードの貸し出しを行う「LUUP」

年間180万人以上が訪れる美瑛町。公共交通機関で訪れた人が観光スポットまで向かう移動手段が少なく、課題となっていました。「丘の一番きれいなところまで遠いので、観光客はアクセスが大変だと思う」(美瑛町民)「若い人なら自転車で行けるが、起伏があるので遠いと感じるかも」(美瑛町民)その解決策として導入されたのが、電動キックボードです。「タクシーがないので公共交通機関を利用して来た人が、ここからの二次交通の移動手段が不足していることから、新しいツールとして活用してほしい」(美瑛町観光協会 細谷 侯仁 事務局長)専用のアプリで予約が可能で、16歳以上であれば車の運転免許がなくても利用できます。原則車道の左側通行、飲酒運転の禁止などが定められていて、ヘルメットの着用も努力義務となっています。「風を感じられる電動キックボードは最高のツール。ヘルメットのレンタルを観光協会で行っているので、借りて楽しんでほしい」(細谷事務局長)

美瑛町観光協会 細谷 侯仁 事務局長

10月末まで利用可能で最初の15分は800円。その後、15分ごとに500円が加算されます。北海道各地で広がるシェアサービス。移動の選択肢が増えそうです。

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