7月26日に全国公開される『劇場版モノノ怪 唐傘』の主題歌がアイナ・ジ・エンドの「Love Sick」に決定し、あわせて楽曲入りの本予告とメインビジュアルが公開された。
2006年にフジテレビ「ノイタミナ」枠にて放送されたオムニバス『怪～ayakashi～』の一編『化猫』から派生し、2007年にテレビアニメシリーズとして放送された『モノノ怪』。初の映画化となる本作では、主人公の薬売りがモノノ怪「唐傘」と対峙する。女たちの情念渦巻く大奥を舞台に、薬売りの退魔と救済の儀が始まる。
本作の主題歌「Love Sick」を担当するアイナ・ジ・エンドがアニメーション映画の主題歌を務めるのは今回が初となる。あわせて、主題歌「Love Sick」を使用した本予告も公開。映像は、“個を殺し集団に染まること”を強いられた女中たちの葛藤や苦しみのセリフと、大奥に燻る情念から生まれたモノノ怪「唐傘」を斬り、祓うため動く薬売りを中心に構成されており、アイナの歌声とともに、怒涛のカットが展開していく。さらに、薬売りがモノノ怪を祓う際に変身する姿である“神儀”のカットやアクションシーンも初公開された。
メインビジュアルでは、薬売りがモノノ怪と対峙する瞬間の表情が描かれている。衣装には、本ビジュアルだけの特別な装飾が施されており、他では見られない仕様となっている。キャッチコピーとなっている「ーー解き、放つ。」は、「形」「真」「理」の三様を揃え、モノノ怪を斬る力を持った唯一の業物わざもの“退魔の剣”を薬売りが抜き放つ時の決め台詞にもなっている。5月3日からは、全国の上映劇場（一部除く）にてメインビジュアルが使用されたポスターの掲示とチラシの配布が開始される予定だ。
さらに、本作の全キャスト情報も発表。黒沢ともよ、悠木碧、小山茉美に続き、アサが憧れる大奥の先輩女中・北川役を花澤香菜、歌山の直属の部下“表使”の女中・淡島役を甲斐田裕子、アサとカメの教育係を任される先輩女中・麦谷役をゆかなが演じる。そして、お目付役として幕府より大奥に派遣された侍・三郎丸役を梶裕貴、三郎丸の同僚である侍・平基役を福山潤、「大奥」と「七つ口」の警備係である広敷番坂下役を細見大輔、大奥の信仰を司る司祭・溝呂木北斗役を津田健次郎、幕府の象徴かつ最高位である天子役を入野自由がそれぞれ担当。そのほか、名家出身で気位が高い御中臈大友ボタン役に戸松遥、身分の低い町人の出だが、天子から寵愛を受ける御中臈・時田フキ役に日笠陽子が名を連ねた。
また、5月3日より本作のムビチケカード第2弾（全3種）の販売が開始。デザインは、ムビチケカードのために描き下ろされた特別仕様となっており、毒々しくも美しい花に囲まれた薬売りが描かれたビジュアルになっている。それぞれ「藤」「金魚草」「黒百合」の花がモチーフとして描かれており、3種類の中から選択で購入が可能となっている。第2弾ムビチケカードは、全国の上映劇場（一部を除く）にて販売される予定だ。さらに5月3日14時より、セブンネットショッピング限定のグッズ付きムビチケカード型前売り券の予約販売も開始。限定グッズは、スタジオ描き下ろしのイラストとなっている。
コメント
花澤香菜（北川役）
北川は、アサが憧れる大奥の先輩女中です。
大奥という組織の中で、何を守り何を捨てて生きていくのか。
北川の心の「乾き」は、どんな人にも起こりうる感覚なのではないかと思います。
孤独に何かを頑張っている方の心に、届きますように！
甲斐田裕子（淡島役）
独特のテンポ、色使い、カメラワーク、魅惑的なキャラクター、音使い、物語。
ワクワクしながら見ていた「モノノ怪」の世界に出番を得られて、とても嬉しいです。
淡島は大奥の表使。新人に過去を捨てるよう冷たく指導するも、アサ達に翻弄され人間味ある表情を様々見せます。
どんな変化を遂げるのかお楽しみに。
ゆかな（麦谷役）
2006年。はじめて「化猫」に関わった時、アフレコ現場には少し、戸惑いの空気がありました。 見たことのない映像を作りたい、そんな意志を強く感じました。
長い時間が経ち、麦谷としてまた、この世界に関われることになりました。変わったもの変わらないもの…全てを見 届けたいと思います。
（文＝リアルサウンド編集部）
