「これ以上の親孝行はない」「わが孫ながら立派」。青森県五所川原市内2カ所で行われたパレードの後続車で後を追い、祝賀会に出席するなどして尊富士の晴れ姿を見守った家族は、故郷に錦を飾った“孝行息子”の晴れ姿と、古里の人たちから受ける温かい祝福に感激していた。
五所川原市役所で行われた市民栄誉賞授与式に同席した母親の石岡桃子さん(47)は「感動した。これ以上の親孝行はない」と感慨深げ。パレードの後、「とても不思議な感じ。小さい頃から見てきて、まさかパレードすることになるなんて。『(尊富士を)産んでくれてありがとう』と声をかけてくれる人もいて、びっくりした」と話し、目頭を押さえた。
母方の祖父・工藤弘美さんはパレード参加後の祝賀会会場で「疲れた」と破顔一笑。「もし雨が降ったらと思って心配したけど尊富士には運がある。人もいっぱい来てびっくりした」。
祖母・洋子さん(73)は「天気が良かった。それだけが心配だった。わが孫ながら立派。みんなが応援してくれて、声をかけてくれて、自然と涙が出てくる」と感激していた。
1日夜、市内で開かれた祝賀会では、尊富士との記念撮影を求める長蛇の列ができた。最後に、母・桃子さんときょうだい3人が囲むと、尊富士は照れたような笑顔を見せた。