「今井二輪神社」ライダーたちの新たな聖地へ ヒントは「金城オートバイ神社」 島根県江津市

今井二輪神社の前で記念写真を撮るオートバイ愛好者=江津市桜江町川戸、今井産業本社駐車場

 オートバイや自転車の愛好者が訪れる「聖地」にしようと、江津市桜江町川戸の今井産業本社駐車場に、ほこら型モニュメント「今井二輪(にのわ)神社」がお目見えした。近くを流れる江の川沿いを走るライダーらが旧桜江町中心部に立ち寄る機会を作り、にぎわいづくりを目指す。

 木製のモニュメントは高さ1.7メートル、幅0.9メートル、奥行き1.1メートル。高さ80センチのコンクリート製台座の上に据えられた。オートバイ愛好者の今井久師社長(60)が、浜田市金城町久佐にある「金城オートバイ神社」の存在をヒントに、昨年1月に準備を進めた。同神社を手がけた浜田市金城町下来原の大工、山内満晴さん(81)が造った。

 1日、現地であった式典には、同社関係者や駆けつけたオートバイ愛好者ら30人が出席。式典後はオートバイにまたがって記念写真を撮るなどした。広島県東広島市の農業井上明彦さん(67)は「江の川沿いは平たんで、交通量もさほど多くなくて走りやすい。新たな目的地としてあらためて訪れたい」と笑顔で話した。

 今井社長は「ライダーやサイクリストの情報交換や憩いの場となり、地域の活性化につなげたい」と意気込んだ。

 同社の休日や営業時間外でも来訪可能。記念グッズの安全祈願お守り(1個千円)を25日から駐車場と隣接する今井美術館で販売する。問い合わせは同美術館(平日午前9時~午後5時)、電話0855(92)1839。

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