【フィリピン】アボイティス、LNG発電に10億ドル投資[公益]

フィリピンの発電大手アボイティス・パワー(APC)は、マニラ首都圏南方のケソン州パグビラオに液化天然ガス(LNG)火力発電所とLNG基地を建設する。初期投資額は10億米ドル(約1,580億円)を見込む。2025年に着工し、28年3月までの稼働を予定する。

子会社のサーマ・ケソン・エナジーを通じ、コンバインドサイクル・ガスタービン(CCGT)方式の発電設備2基を設置する。総出力は131万キロワットとなる。

LNG基地は浮体式貯蔵・再ガス化設備(FSRU)と陸上のタンクを整備する。年間110万トンの天然ガスを発電所に供給する。

サーマ・ケソン・エナジーは、LNG発電所とターミナルの建設は世界的な脱炭素化などの動きに沿った計画だと説明している。

アボイティス・パワーは、再生可能エネルギーによる発電容量を30年までに370万キロワット上積みし、460万キロワットに引き上げる目標を掲げている。パグビラオではサーマ・ルソン石炭発電所(総出力70万キロワット)を運営している。

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