実行役2人「報酬受けた」と供述 大阪に逃走、栃木の焼損夫婦遺体

警視庁大崎署に入る佐々木光容疑者=4月29日

 栃木県那須町の河川敷で焼損した夫婦の遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された実行役とみられる2人が「指示を受けて遺体を処理した後、数百万円の報酬を受け取った」と供述していることが2日、捜査関係者への取材で分かった。仲介役とみられる平山綾拳容疑者(25)から指示を受けていた。2人が事件後に大阪府内に逃走していたことも判明した。

 警視庁と栃木県警の合同捜査本部は2日、実行役とみられる職業不詳姜光紀容疑者(20)と元俳優若山耀人容疑者(20)を送検した。

 防犯カメラの映像などから、姜、若山両容疑者は事件後に大阪のホテルに宿泊していた。2人で一緒に行動していたとみられる。姜容疑者は神奈川県、若山容疑者は千葉市で4月30日にそれぞれ確保され、その際に多額の現金は持っていなかった。

 一方、指示役とみられる佐々木光容疑者(28)が28日に沖縄県の空港で確保された際、現金数百万円を持っていたことも分かった。

送検のため、警視庁田園調布署を出る若山耀人容疑者=2日午前8時32分

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