金沢ライドシェア9社実施意向 月内にも、30台配分

 一般ドライバーが自家用車を使い、有償で乗客を送迎する「日本版ライドシェア」について、金沢市と同市近郊を範囲とする「金沢交通圏」でタクシー会社9社が実施の意向を示していることが1日分かった。石川運輸支局が9社に計30台のライドシェア用の車両枠を配分し、早ければ月内にも同交通圏で運用が始まる。

 プロタクシーが30台、冨士タクシー、石川交通、石川近鉄タクシーが各10台、大和タクシーが7台、なるわ交通が5台、金沢第一交通、大和自動車交通、オリエンタルが各3台の実施を希望した。最も希望台数が多いプロタクシーは自動車運転代行業も行っており、複数の代行業運転手がライドシェア参加を希望したという。

 同支局によると、金沢交通圏でのライドシェアの営業時間は金土曜の午後4時~翌午前5時台。運転手はタクシー会社が雇用し、各社の管理下で営業する。車両枠は1社当たり3~4台で、今月中に各社に伝える。石川運輸支局は今後、車両枠を最大60台にまで増やす予定。

 県内では、小松、加賀の両市で自治体版の「ライドシェア」が始まっている。

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