北海道開発局/道路施設長寿命化計画、24年度に橋梁128橋、トンネル14本修繕

北海道開発局は、道路施設の長寿命化修繕計画をまとめた。橋梁、トンネル、大型構造物について、それぞれ2027年度までの点検と修繕の実施計画を明記。24~27年度の修繕計画を見ると、橋梁は24年度に128橋など4カ年で418橋、トンネルは24年度の14本を含め66本、大型カルバートは24年度の1基を含め15基の修繕を予定している。
策定したのは「橋梁長寿命化修繕計画」「トンネル個別施設計画」「大型の構造物個別施設計画」の三つの計画。いずれも定期点検による道路施設の状態の把握と予防的な修繕などを着実に進めることで長寿命化費用の縮減を図るとともに、重要な道路ネットワークの安全性・信頼性を確保することを目的とし、22年度までの点検結果を反映した修繕計画を示してる。
橋梁を見ると、計画対象は同局が管理する橋長2メートル以上の4406橋。このうち本年度は国道12号江別大橋上り線(橋長534メートル)の床版補修や同36号恵み野こ線橋上り線(405・4メートル)の主桁補修、同337号生振大橋下り線(281メートル)の伸縮装置補修など128橋の修繕を計画。25年度は102橋、26年度は91橋、27年度は97橋と4年間で計418橋の修繕を見込む。
トンネルは281本が対象で、本年度は同231号滝の沢トンネル(延長1242メートル)の剥落防止や漏水防止、同229号茂津多トンネル(1974メートル)の剥落防止、同12号神居古潭トンネル(422メートル)の剥落防止など14本を修繕する予定。25年度は同231号浜益トンネル(4748メートル)など20本、26年度は同274号稲里トンネル(1441メートル)など22本、27年度は同229号大森トンネル(2509メートル)など10本の修繕工事を計画している。
大型構造物は、同局が管理するシェッド(計画対象182基)、大型カルバート(445基)、横断歩道橋(103基)、門扉標識など(1153基)の個別実施計画を公表している。24~27年度の修繕計画数はシェッドが35基、大型カルバートが15基、横断歩道橋が39基、門扉標識などが54基となっている。
施設別・年度別の点検、修繕計画は次の通り。〈1〉点検施設数〈2〉修繕施設数。
〈橋梁〉
▽24年度=〈1〉898橋〈2〉128橋▽25年度=〈1〉898橋〈2〉102橋▽26年度=〈1〉883橋〈2〉91橋▽27年度=〈1〉906橋〈2〉97橋
〈トンネル〉
▽24年度=〈1〉40本〈2〉14本▽25年度=〈1〉54本〈2〉20本▽26年度=〈1〉68本〈2〉22本▽27年度=〈1〉72本〈2〉10本
〈シェッド〉
▽24年度=〈1〉38基〈2〉14基▽25年度=〈1〉23基〈2〉7基▽26年度=〈1〉38基〈2〉9基▽27年度=〈1〉36基〈2〉5基
〈大型カルバート〉
▽24年度=〈1〉55基〈2〉1基▽25年度=〈1〉71基〈2〉3基▽26年度=〈1〉115基〈2〉5基▽27年度=〈1〉110基〈2〉6基
〈横断歩道橋〉
▽24年度=〈1〉6基〈2〉4基▽25年度=〈1〉24基〈2〉5基▽26年度=〈1〉27基〈2〉12基▽27年度=〈1〉26基〈2〉18基
〈門扉標識など〉
▽24年度=〈1〉208基〈2〉9基▽25年度=〈1〉244基〈2〉13基▽26年度=〈1〉229基〈2〉18基▽27年度=〈1〉280基〈2〉14基。

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