関口メンディー卒業で鈴木おさむ氏がエール「 “お笑い担当” が抱える葛藤を解放しろ、そして世界を驚かせてくれ!」

会見で卒業を発表した関口メンディー(写真・久保貴弘)

5月1日、関口メンディーが会見をおこない、6月25日にEXILE、GENERATIONS from EXILE TRIBEを卒業し、同グループが所属する芸能事務所・LDHを退社することを発表した。

会見には、GENERATIONS from EXILE TRIBEメンバーも出席。中務裕太は「いまもですけど、怒ってますし、ムカついてます」と率直な感想を述べつつ、メンディーの新たな門出を激励した。

「メンディーさんといえば、アーティストとしての実力はもちろん、EXILEのなかで “お笑い担当” として、『〇〇メンディー』と叫ぶギャグなどを武器に、多くのバラエティ番組で人気を博してきました。

メンディーさんは、小学4年生のころ、母から『メンディーには、日本と世界の架け橋になってほしい』と言われたエピソードを会見で披露。今後は『日本のみならず世界で活躍できる人になりたい』と抱負を語りました」(芸能記者)

会見場には、2024年3月に放送作家を引退した鈴木おさむ氏の姿も。鈴木氏は、GENERATIONS from EXILE TRIBEの冠番組である『GENERATIONS高校TV』(AbemaTV)に企画・演出として関わり、7年にわたってメンディーを見守ってきた。

「7人でずっと活動していくことがいちばんいいんですけど、でも彼が決めたことだからね」

と、本誌取材に複雑な心境を語る鈴木氏。

「いまはすごく悲しんでいるファンもいるだろうし、いろいろと複雑な気持ちを抱えている人もいるかもしれません。でも、結果的に、この選択が10年後に『よかったな』と思えるように、メンディーはもちろん、メンバーの6人にもこれまで以上に頑張ってほしいです。

メンディーとの思い出はいっぱいありますよ。

いろいろなときに助けてくれたし、責任感もあったと思います。だけど、“コメディーメーカー” だからこその悩みもあったんだろうなと思いました。

今日の会見でも、面白いことは全部メンディーがやるという感じだったじゃないですか。でも、おそらくやりたいことや表現したいことが、ほかにもあったのかなと思います」

アーティストやアイドルの “お笑い担当” には、独自の葛藤があるという。

「アーティストやアイドルの方たちといろいろ仕事をしてきましたが、コメディーをやる人ほど、“かっこよさ” という表現にこだわる人も多いんです。

ですから、メンディーにも、番組収録の際、もしかしたら今日は寂しい気持ちもあったかな、と思いながらやってきました。でもね、コメディーができるのも、彼らしいと言えば彼らしいところではあるんです。

会見でのメンディーの話に、僕はすごく納得できました。今後は、自分のなかでの “かっこいい” を表現していくのかもしれませんね。世界に向き合いたいっていう気持ちが強いんだろうな。

僕としては、たとえば韓国のPSYみたいなアーティストになってほしいですね。彼らしくて、しかも世界を騒がせるようなパフォーマーになってもらいたい。

世の中、どんな可能性もゼロではありませんから。やっぱり宝くじは買わないと当たらない。“こんなやつが日本にいたんだ” と世界を驚かせてくれたら、僕も誇らしいです」

鈴木氏は現在、投資会社を運営している。放送作家としてではなく、いつかビジネスで「一緒に仕事をしたい」と言う。

「スタートアップする若手を応援するファンドをやっているんです。メンディーとはその関連で仕事できたらいいですね」

葛藤を解放した先にある “世界のメンディー” の活躍に、だれもが期待している――。

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