●文:ライドハイ編集部(根本健) ●写真:藤原らんか
排気量は“エンジンが1回に吸気できる容量”のこと
車検があるとかないとか、あるいは運転免許でもバイクのエンジンの大きさで制限など、さまざまに区分されているのは、ご存じのとおり。
そのエンジンの大きさを表すのが“排気量”で、250ccとかナナハン(750cc)などと呼んでいるが、それはいったいどこの大きさなのか?
そもそもエンジンは、ガソリンと空気の混合気を吸って圧縮し、爆発を経てそのエネルギーを回転に換え、乗っているライダーが操縦して走っている。
この燃焼させる吸気を、ピストンが密閉されたシリンダーの中で下降するとき、生じる負圧に合わせて開いた吸気バルブから吸い込む。この吸い込める1回の吸気量を、250cc等の容積で表すのだ。
それがどこの部分か? 数多くの部品で構成されているなかに、水鉄砲や空気入れの手押しポンプのような仕組みがあって、往復しているピストンの動きがクランクで回転に換えられているのを、イラストから想像してほしい。
1回に吸える容量は、ピストンの直径面積が往復する円柱の長さ容積
ひとつの気筒、つまり1組のピストンとシリンダーで、ピストンが往復する容積が、1回の吸気で吸い込み燃焼させる混合気ということになる。
わかりやすくするために、茶筒でもポテトチップスでも良いので、手に取れる円柱状の筒をイメージしてみよう……
※本記事は2022年5月5日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。