世界中の子どもたち、自然への思い絵に託し 京都府福知山市で展示会

「2030年の地球」をテーマにした児童作品が並ぶ会場(福知山市猪崎・市児童科学館)

 世界中の子どもたちが自然への思いを表現した「地球環境世界児童画展」が20日、京都府福知山市猪崎の市児童科学館で始まった。深刻化する気候変動に警鐘を鳴らした未来の世界や好きな動植物などを描いた力作が、来場者に環境保護の大切さを訴えている。

 1999年から日本品質保証機構(東京都)が毎年企画しているコンテストで、「2030年の地球」をテーマに7~15歳が描いた21年の優秀作品30点を展示した。

 会場には、海面上昇で民家が水没し、大きなツリーハウスで人々が暮らす集落や生き残った動植物を守る保護施設、色鮮やかなチョウと戯れる少女をそれぞれ描いたタイ、ブラジル、カザフスタンの子どもたちの作品などが並ぶ。

 「みんなで自然の全ての生き物を尊重し、宇宙で最も美しい場所を作ろう」など作者のメッセージが添えられた作品もあり、未来への期待や不安を若い感性で伝えている。

 5月19日まで。要入館料。水曜休館。

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