福井県越前市が紫式部で観光PR 大河ドラマ契機に「パープルハートプロジェクト」

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「和紙職人が作った紫式部花酵母のクラフトビール」

福井県越前市などでつくる官民組織「紫式部プロジェクト推進協議会」は、NHK大河ドラマ「光る君へ」の主人公・紫式部が「生涯でただ一度、都を離れて暮らした越前市」として、大河ドラマ館開設やフォトスポット設置などを展開している。このほど、紫式部にちなみ、紫色を統一カラーにした新商品で観光客にアピールしようと、新たに「パープルハートプロジェクト」を立ち上げた。

プロジェクトには、市内15事業者が参加し、酒やスイーツ、雑貨、工芸品といった新商品を考案した。越前和紙メーカーの山伝製紙は、大阪市の醸造所の協力で「和紙職人が作るビール」として、シソ科の植物「ムラサキシキブ」の花酵母を使ったクラフトビールを開発。ラベルには越前和紙を使用した。

越前市内唯一の酒蔵・片山酒造は、黒米の天然色素を生かした紫色の酒「月暈(つきがさ)~パープルハート~」を開発。また、バー「アルバーナ」では、地元産フルーツなどを使って紫色のカクテルを提供しているという。

プロジェクトのほかにも、越前市観光協会が紫式部にちなんだ商品、メニューを開発した市内38店を紹介するパンフレット「紫式部ゆかりの逸品 三十八歌仙 越前国府の“現地”物語」を作成、市内の観光地などで配布している。

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