ケンドリック・ラマー、ドレイクを激しく攻撃する「ディス・トラック」をリリース

ケンドリック・ラマーが、ドレイクを激しく攻撃する6分に及ぶ「ディス・トラック」である『ユーフォリア』を4月30日にリリースした。

先月ドレイクがケンドリックを中傷する2曲を発表、その中には、2パックやスヌープ・ドッグのAIによる声使用が問題となり現在削除されている『テイラー・メイド・フリースタイル』があり、テイラー・スウィフトとコラボしたケンドリックを嘲笑していた。

ケンドリックは新曲『ユーフォリア』で、ドレイクは「詐欺師」だとラップ、6つに割れた腹筋を作るために腹部形成手術を受けたという噂を持ち出し、「コアな聴衆に耐えてもらえ、その腹筋をどこで手に入れたのか教えてやれ」と歌っている。

先週ドレイクは、AIによる2パックの声を使用したことを問題視した遺産管理団体からの求めで同曲を削除することを余儀なくされていた。2パックの遺産管理団体は故人の声の使用停止を求める通告書をドレイクに提出、現在ドレイクの全てのソーシャルメディアから同曲が削除されており、TMZによると、ドレイクのチームは同団体と共に、オンラインプラットフォーム全てから同曲を取り除く作業を進めているところだという。

弁護士のハワード・キング氏から送られた文書の中で同団体は、2パックの声の無断使用に深く失望したとし、「歴史上最も偉大なヒップホップアーティストの1人の栄光に対する明らかな悪用」と非難している。

2パックの弁護団は、AI使用は「重大な違反」と主張、ドレイクが非難するケンドリックについては同団体と友好関係にあり、2パックとその遺産について公私問わず賞賛していると指摘していた。

またドレイクが以前、自身の肖像の不当な使用の停止を求め争っていたことも強調、2023年にTikTokユーザーがドレイクの声を再現して作った『ハート・オン・マイ・スリーブ』もそのひとつだった。

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