五輪出場決定前夜の小久保玲央ブライアン、「サッカー選手ほどいい仕事はない」と言ったワケ

先月29日に行なわれたU23アジアカップの準決勝でイラクに2-0と勝利し、パリ五輪への出場権を獲得した日本代表。

グループステージでは西尾隆矢が退場したり、第3節ではいいところなく韓国に敗れるという苦難を経験したものの、それを乗り越えて決勝にまで駒を進めてきた。

今回、日本代表の裏側を撮影した動画を配信している『Team Cam』では、そのイラク戦での選手の模様を公開した。

その動画の中で、試合前日に準備を進めている小久保玲央ブライアンがインタビューで以下のように語っていた。

「親や友達が試合を夜遅くまで見てくれたりするんですけど、ちょっとでも『次の日の仕事を頑張りたい』とか、オレのプレーを見て『明日も頑張ろう』と思ってもらえることがすごくプラスになる。

日本国民の皆さんにもそう感じてもらえたら嬉しいと思ってプレーしています。だから勝ちたいんですよ、いつも。

最高のことですよ。こんなにいい仕事はないですよ。

この23人の選手とスタッフが、まるで自分一人である感じにも捉えられている。誰かのミスでも、誰かの得点でも、自分のことのように感じる。そんなチームになってきている。

みんなも同じことを言っていて、だからどんどんレベルアップしているなと感じますね」

「大岩監督は2年前のドバイカップからずっとパリ五輪という言葉を伝えてくれていた。それが明日の試合で決まるというのは『あっという間だったな』というところはあります。

その中で色々な遠征があって、色々な試合があって、そこに自分の悔しさや嬉しさが詰まっている。

チームにはまだ試合に出てないヤマ(山田大樹)もいる。自分が彼の立場だったら、絶対にキツいと思う。

でもそのヤマが自分の背中を押し出して、練習が終わったりすれ違ったときにはハイタッチをしてくれたりする。そういう一つ一つのアクションが自分にとってプラスのことになっている。

大志(野澤大志ブランドン)もすごくいい奴だし、練習の雰囲気も本当にいい。このキーパーチームでどんどん上がっていきたいし、すごくプレーしやすい。

影で支えてくれる人がいるからこそ今の自分たちが成り立っていると思いますし、恩返しと言うよりはその人達も巻き込んで全員で勝ちに行く。

全員が違う役割ですけど、スタッフを含めた全員を巻き込んでパリ五輪への切符をつかみ取りたい」

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試合には一人しか出られないゴールキーパーチームの雰囲気も非常によく、選手だけでなく全員を巻き込んで勝利したいと語っていた小久保玲央ブライアン。

イラク戦ではその通り2-0の勝利に大きく貢献。日本に『明日も頑張ろう』という元気を与えてくれた。

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