絵本作家・といよしひこさん新作絵本 心温まるストーリー 原画展なども/岡山・津山市

岡山県津山市加茂町小中原出身の絵本作家・といよしひこさん(43)=大阪市在住、本名・都井佳彦=の新作『かみさま、いっしょうのおねがい!』が出版された。少年のハプニング続きの一日に、思わず笑って心温まるストーリーになっている。

小学生の主人公は学校生活の中でピンチを迎える度に「かみさま、おねがい」と心の中で唱えるものの、なかなか報われない。そんな中、ある出来事に遭遇する。

自身の経験をベースに小学生の長男とのやり取りの中で生まれたストーリーを元に、子どもたちの豊かな表情や動きを水彩色鉛筆でいきいきと表現している。といさんの思い出の学校や通学路も登場し、加茂の青々とした山に囲まれたのどかな自然風景も見どころになっている。

といさんは「子どもの一生懸命な姿やへこたれない強さに共感できる部分がある。オチにも注目しながら子どもから大人まで楽しんでもらいたい」と話している。

国土社(東京都)から出版。フルカラー32ページで、1760円(税込み)。全国の書店で販売中。市内では津山ブックセンターなどで取り扱っている。

東京都千代田区のブックハウスカフェで原画展(5月14日まで)を開催中。その後大阪(5月31日~6月11日)を巡り、津山市では絵本の全シーンを集めたパネル展(6月26日~7月29日)を予定している。

といよしひこさん

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