貸会議室のティーケーピー(TKP、東京都)は1日、大分市金池町の旅行大手JTB大分支店の土地(552平方メートル)と建物を取得したと発表した。JR大分駅府内中央口に近く、隣接地では自社で鉄骨12階建ての大型ビジネスホテルを建設している。買収した土地でも同程度の高さのビル開発を進める計画で、用途はまだ決まっていないという。
大分市出身の河野貴輝社長(51)が現地で記者発表した。
JTBから土地と建物を購入したのは4月25日付で、金額は非公表。大分支店はいずれ解体し、ビルを建設する。投資額は30億~40億円を見込んでいる。隣のホテルの増室、貸会議室やオフィスとしての活用など、使い道は今後検討する。
着工や完成の時期は未定。昨秋にJTBから売買の打診があり、検討していた。現在は建物をJTBに貸している。
河野社長は「大分駅前はオフィスが少ない。人の流れを活発にするのに一番いい場所なので決めた。反対側(大分市末広町)の高層マンション建設の行方も見ながら、開発を考えたい」と語った。
JTB広報室(東京都)は取材に対し、「回答できない」と述べた。
TKPが隣接地で建設中のホテルは「アパホテル」ブランドで運用する。来年10月の開業を予定しており、客室数は255室で大分市内では最大規模になる。