ファミマ店員、高齢者の詐欺被害を相次ぎ防ぐ 神戸西署が感謝状

感謝状を受け取った多田圭佑さん(中央)と河本柚那葉さん(右)。左は後藤斉久署長=神戸西署

 高齢女性が詐欺被害に遭うのを防いだとして、兵庫県警神戸西署は、ファミリーマート西神南店(西区井吹台東町1)店員の河本柚那葉さん(18)と多田圭佑さん(31)に署長感謝状を贈った。

 同署によると、河本さんは3月18日午後、電子マネーカードを購入しようとした女性(69)が「30万円分買わなあかん。早くして」と話す様子を不審に感じ、多田さんに相談した。多田さんは110番しつつ「警察来てからにしましょう」などと女性を説得し、同署に引き継いだ。

 多田さんは別の日にも「パソコン画面に警告がでた」として電子マネーカードを購入する男性客(76)の様子に詐欺を疑い、110番。被害を防いだ。

 多田さんは「詐欺に遭っていることに気づいていないお客さんも多い。こちらの言葉を信じてもらえるよう、これからも工夫して伝えていきたい」と話した。(井筒裕美)

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