今季初「ウニの貝焼き」の加工作業 福島県のいわき市漁協

盛り付け作業を行う関係者

 福島県のいわき市漁協は1日、同市小名浜の加工畜養施設で今季初となる「ウニの貝焼き」の加工作業を行った。

 初日に加工したのは、市内の下神白採鮑(しもかじろさいほう)組合の漁師が同日朝に水揚げしたキタムラサキウニ約40キロ。組合員の家族が身をホッキ貝の貝殻に盛り付けし、蒸し焼きにして仕上げた。

 1個100グラムほどの貝焼き約70個は市内の沼之内魚市場で1個当たり6980円から3200円で取引された。市内の鮮魚店などで販売する。同漁協指導係の櫛田大和さん(29)は「最初にしては身ぶりも色も良い。これからさらによくなることを期待する」と話した。

 ウニの貝焼きは昨年3月、文化庁から地域に根付く食文化をPRする「100年フード」に認定された。

 今年度のウニ、アワビ漁は1日に解禁された。同漁協はウニ漁を8月初旬まで、今後始まるアワビ漁を9月末まで行う予定。

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