吉田正尚への〝激怒騒動〟 レッドソックス・コーラ監督が真相告白…メディアにも注文

コーラ監督(右)の真意は…(ロイター)

【マサチューセッツ州ボストン1日(日本時間2日)発】レッドソックスのアレックス・コーラ監督はジャイアンツ戦前の会見で吉田正尚外野手(30)の負傷者リスト入りを明かすと、4月28日(同29日)のカブス戦での〝激怒騒動〟について語った。

6回のカブスの攻撃終了時、その裏の先頭で打席が回ってくることになっていた吉田がヘルメットをかぶり、バットを持ってネクストバッターズサークルへ向かおうとしたところ、コーラ監督が大きなアクションで(吉田を)制する姿がCM直前に流れた。なぜ怒鳴るのかなどとネットで話題になっていた。

指揮官は「吉田は実際にあの試合で(詰まった当たりの一ゴロを打った)第1打席で(患部に痛みを)感じていたが、2打席目で(も詰まって)最悪(の痛み)になった。だからこの時点で彼が引っ込むことは分かっていた」と語ると状況をこう説明した。

「(5回は救援の)左腕が投げていたので(右打者の)レフスナイダーが(二死からネクストバッターズサークルで代打の)準備をしていた。しかし前の打者がアウトになった。そして(6回は)吉田に相手に見えるようヘルメットをかぶり、バッティング手袋をしておいてくれと言ったんだ。なぜなら相手が左腕を(引き続き)投げさせて、(一度マウンドに行ったら交代出来ないという)ルールがあるし、マッチアップで優位に立てる可能性があったからだ」

そして問題の場面について「だが(左腕の続投は)起こらなかった。私は吉田に(ベンチの)中に入りなさいと言った。怒鳴ってはいないし、彼に怒ってもいなかった。我々は(メディアの)みなさんに、敵対するものを作ってほしくない。ただ、皆さんに何が起こっていたのか、確認をしてほしかった」と丁寧に説明した。

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