バーガーでQサバ知名度向上 ドミノピサ 中村学園大「FANクラブ」を表彰

松原歩代表理事(左から3人目)から表彰を受ける中村学園大の角熊咲音さん(同4人目)と眞次一満准教授(同5人目)=唐津市の呼子公民館

 ドミノ・ピザジャパン(東京)が1次産業の新たな活動に取り組む団体を表彰する「産直ドミノ基金アワード」(若手従事者の部)を、唐津QサバをPRする中村学園大(福岡市)の「唐津QサバFANクラブ」が受賞した。ハンバーガーの開発を通じ、唐津Qサバの知名度向上と地域振興に貢献したことが評価された。

 唐津市と九州大が共同開発した唐津QサバをPRしようと、同大栄養科学部で学ぶ唐津市出身の学生2人が2021年、ご当地グルメ「からつバーガー」とのコラボで「唐津Qサババーガー」を開発。これをきっかけに唐津QサバFANクラブが発足した。

 2人が卒業した22年以降も後輩が活動を受け継いでいる。塩こしょう、タルタルソースなど毎年味付けを変え、22年10月に長崎県松浦市で開催された「鯖(さば)サミット」では2日間で300個を売った。味の改良を重ね、今年10月に福井県で開催予定の鯖サミットでは350個の販売を目指している。

 産直ドミノ基金はピザ購入客からの寄付金を活用し、受賞した6団体に総額350万円を贈る。4月24日に唐津市の呼子公民館で贈呈式とバーガーの試食会が行われ、松原歩代表理事は「地域の魅力を食を通じて発信しよう、という若い発想と行動力を応援したい」と激励した。

 FANクラブは賞金の20万円を鯖サミットの出店に活用する。4年の角熊咲音(さくね)さん(21)=福岡市=は「受賞は活動を始めた先輩方のおかげ。鯖サミットでの成功に向け、精進していきたい」と意気込みを語った。(松岡蒼大)

中村学園大の学生が開発し、改良を続けている「唐津Qサババーガー」

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