コイに感謝し、コイを放流 上杉神社で「米沢鯉供養祭」

コイを放流する近藤洋介米沢市長(手前左)と相田克平米沢市議会議長(同右)=米沢市・上杉神社

 米沢の郷土料理に欠かせないコイに感謝する「米沢鯉供養祭」が1日、米沢市の上杉神社境内にある鯉供養碑前で開かれ、近藤洋介市長ら約15人が重さ2キロほどのコイ5匹を放流した。

 コイは米沢藩9代藩主上杉鷹山が、冬の貴重なタンパク源として米沢城のお堀で育てたことが始まりとされる。近年は新型コロナウイルス禍で祝い事や法事などの集まりが減り、消費は落ち込んでいるといい、関係者は需要拡大に力を入れる。

 1960(昭和35)年に碑を建立して以来、供養祭は毎年、開いている。米沢鯉商組合の宮坂宏組合長は「米沢の食文化を未来につなぐために、おいしい料理を提供していきたい」。「コイの日」の5月1日、決意を述べた。

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