宮古の山林火災被害3億円、再生へ計画 市、県など連携

山林火災が起きた現場。焼けた樹木が茶色に変わった=1日、宮古市刈屋から撮影

 岩手県宮古市は1日、同市刈屋で4月に発生した山林火災の被害額が約3億円に上るとの試算を明らかにした。焼失した約180ヘクタールは民有林で所有者は約50人と推計。市などは引き続き被害調査を進めるとともに、近く3者で市刈屋林地再生対策協議会(仮称)をつくり山林復活に向けた計画を定める方針だ。

 市によると、推定被害額は森林保険の保険金額を基に算出した。緑色の木々が焼け焦げて茶色に変わった箇所が広範囲に点在しており、県や消防などと連携して現地調査など行い詳細な被害状況を把握する。

 協議会は市、県、宮古地方森林組合で設立する。主な取り組みは▽被害木の搬出や処分の検討▽山林所有者への再生に関する説明▽補助事業の検討―とし、再生計画を作成する。

© 株式会社岩手日報社