「戻りたければ一緒に頭を下げる」佐野玲於の言葉に関口メンディー「救いになった」

学生時代からの友人の佐野玲於と関口メンディー

1日に行われたGENERATIONSによる会見。グループ卒業とLDH退社を発表した関口メンディーにメンバーからは愛のある厳しい檄が飛んだ。なかでも、加入以前からの友人だった佐野玲於は特に寂しさを滲ませ「戻りたいと思ったら一緒に頭を下げたい」と歩み寄り、メンディーも「その言葉は救いになった」と感謝した。

佐野玲於「メンディー君とは僕一番たぶん仲が深くてLDHに入る前から知り合いでして、僕は小さい時からダンスをやってるんですけど、中学2年生ぐらいの時にメンディー君に会いまして、当時所属していたストリートダンスのクルーがあって、月に1回小さいダンスイベントみたいなものをやってたんです。そこに当時大学生のメンディー君が来てくれてそれが最初の出会いでした。めっちゃ仲良くなれそうと思って、そこで頻繁に連絡取るようになって友達になって練習をして。ある時、転機が訪れまして、LDHさんの方から新しいグループを作るオーディションをペッドハンティング式にやるっていうので、僕とメンディー君にも声かけていただいて、僕が高1の時かな…メンさんはまだ大学通ってましたよね?その時にGENERATIONSのメンバーになって、何でもないダンス楽しんでた子供の僕らが芸能界に入り芸能人としてGENERATIONSとして活動することになり、最初も右も左も本当に分からないなか、HIROさんだったり、EXILEの皆さんだったり、先輩方についていくのに必死で育てていただきながら活動する中で、ずっと一緒にメンディー君とかわるがわる景色を見てきて、一つの夢や目標が達成すれば一緒に喜び、時に自分たちも未熟なので失敗をして怒られ、僕は部活入ってなかったんです。何か初めて部活のような野球チームって入ったらこんな感じなのかなみたいな気持ちになり、今日まで13年間所属してからの時間たくさんのことをお互いに学んで成長してきたかなと思ってます。ただの友達で始まったんで、LDHの仲間に加えていただいて、ずっと一緒にやってきて、メンディー君は持ち前のキャラクターでお茶の間の人気者にね、大人から子供まで『メンディー、メンディー』って言われるような人気者になってたし、僕らはメンディー君がいることでたくさん安心したり今日までこられて。でも本人も悩み始めてるなっていうのは僕もすごく感じていて、卒業して新しい道へ進みたいっていう話があり、シンプルにまずはメンバーと同じく寂しいなっていうのはすごく思いました。卒業してやってくっていうのは並大抵のことではできないと思いますし、この素晴らしい環境を抜けてやっていくっていう決断をするっていうのはそこにはいろんな思いがあると思いましたので、不安にも心配にもなり、個人的にですけど『いや、やめてほしくないな』とやっぱり今でも思ってます。昨日の夜まで何か『あれ、ドッキリなんじゃないかな』みたいな。『ドッキリだったらいいな』みたいな、何かHIROさんが看板持ってドッキリ成功みたいな夢見てたんですけど…。でもメンディー君といろいろ長い時間を話してきて、彼の表情とか本当真面目なんで意思をすごく感じて、メンディー君と飯行ったり、お酒飲んだりとかしながら、昼間の会議でもそうですけど、何回もいろいろ話していく中で、そういった思いを感じ、たぶんメンディー君の中ではこう…昨年、10周年イヤーという感じでたくさんライブしたり活動したんですけど、それも含めて13年間の活動に『丸』をしたいのかなというものを感じました。メンディー君しかり僕しかりですけれども、この13年間の活動で、LDHの先輩方や出会ったスタッフの皆々様、何より、ファンの皆様との出会いのおかげで、まだ何もなかった僕だったり、メンディー君の人生は本当に豊かにかけがえのないものになったなと胸を張って言えます。出会った頃のメンディー君や僕は想像もつかなかったですけど、13年間やってきて今では内部外部問わず新しいアーティストさんが『よく握手会行ってました』とか、『あのライブ見てました』とか、『ダンス見てました』とか、『レッスン受けたことあります』っていう風にアーティストになられて活躍してて、こんな自分達でもちょっとは何かきっかけを作れてたのかなって。こうやってきたことは間違ってなかったなっていう風に皆さんのおかげで思いました。突然の発表にファンの皆さんだったりとか、関係各所の皆様には心配や不安をたくさん与えてしまって、もう既に色んな意見とか感想が飛び交っているとは思うんですけれども、この7人のこれからの歩みを温かく見守ってくれたら嬉しいなと思います。僕もメンディー君もお互いそれぞれの道に行くんですけど、大きく表現者という道はお互い歩んでいくので、表現者として僕らがいつも掲げている、<どこかの誰かのために>っていうテーマを忘れずに、あと後輩たちも出てきて、子供達も見てくれてるので、そういう子たちに明るい未来を見せられるような存在に、そういう大人になりたいなっていう、13年間歩んできて今だからこそ思えます。あと僕らの共通点としたこと、母子家庭で一人っ子なので、親孝行お互いにしようよと。メンバーではなくなって、友達に戻るかというか、そういう感じなので、色々な意見がファンの皆様とか関係者の皆様とかメンバーそれぞれありますけど、俺、友達なんで何かあったら、助けられることがあったら助けます。戻ってきたいってなったら、実家って言ってたんですけど、俺は一緒に頭を下げるからっていうそれぐらいの感じです」

目に光るものを浮かべながら語った佐野。悲しそうな表情でそれを聞いていたメンディーは「玲於が言ってくれてたように、LDHに入る前からずっと友達でたくさんの時間を一緒に過ごしてきて、今回の件に関してもたぶん一番話したと思うんですけど、やっぱこう友達としての言葉を投げかけてくれて、それが僕の救いにもなって、周りの人に応援してもらうことというか、友達に応援してもらえることってとてもありがたいことなので、彼の気持ちに全力で応えられるように、これからも頑張りたいなというふうに思いますし、友達として変わらず、もっと一緒に遊んでもらえて嬉しいです」

そんな言葉に照れくさそうに、コップのストローを大きく音を立てながら吸った佐野だった。

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