【高校無償化】授業料や修学旅行費など”授業料以外”の費用も援助してもらうことは可能?

高校の「授業料以外」の費用は低所得世帯であれば援助してもらえる

高校の受験料や修学旅行費などの授業料以外の費用は、低所得世帯に限り支援してもらえる制度があります。ここでは以下の2つの制度について、文部科学省の内容を基にご紹介します。

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・高校生等奨学給付金
・生業扶助の高等学校等就学費
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高校生等奨学給付金

高校生等奨学給付金とは、教科書費や修学旅行費など、授業料以外にかかる教育費を支援するための制度です。高校生等がいる住民税所得割非課税(年収約270万円以下の世帯)、生活保護世帯が支給対象となっています。

ちなみに、高校生等奨学給付金における授業料以外の教育費の主な例は、以下の通りです。

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・教科書費
・教材費
・学用品費
・通学用品費
・教科外活動費
・生徒会費
・PTA会費
・入学学用品費
・修学旅行費
・通信費__

など

支給される金額は、表1の通りです。

表1

※文部科学省「高校生等への修学支援」を基に筆者作成

申し込みは毎年7月頃に、学校もしくはお住まいの都道府県にて手続きします。

生業扶助の高等学校等就学費

生活保護には、生活費に充てる生活扶助や、医療費に充てる医療扶助など8種類の扶助があります。その中の一つが「生業扶助」であり、こちらも目的によって以下の4つに分類されます。

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・高等学校等就学費
・技能修得費
・就職支度費
・生業費
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このうち「高等学校等就学費」は、その名の通り、生活保護世帯の子どもが高校に通うために必要になる、さまざまな費用を支援する生業扶助です。支援を受けられる内容と支援金額の例は表2の通りです。

表2

※神奈川県「高等学校就学支援事業の概要(平成26年度以降入学者)」を基に筆者作成

ただし、高等学校等就学費については都道府県で金額が変わるため、詳しくはお住まいの地域の役所・役場などに確認してください。

低所得世帯であれば高校の授業料以外の支援も受けられる

高校の授業料以外の費用については、低所得世帯であれば支援を受けられる制度があります。

今回は、高校生等奨学給付金・生業扶助の高等学校等就学費の2つをご紹介しました。支援対象であれば活用し、修学旅行費など、高校生活にかかる費用負担を減らすことをおすすめします。

出典

文部科学省 高校生等への修学支援
神奈川県 高等学校就学支援事業の概要(平成26年度以降入学者)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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