山中瑶子監督×河合優実主演映画『ナミビアの砂漠』、カンヌ版予告編&ポスター公開 金子大地ら追加キャストも発表

わずか19歳という若さで撮影、初監督した『あみこ』(2017)がPFFアワードで観客賞を受賞し話題となった山中瑶子が監督、演技派の若手、河合優実が主演を務め、5月14日(火)より開催される第77回カンヌ国際映画祭・監督週間に出品されることが決定している映画『ナミビアの砂漠』。このたびカンヌ版の予告編とポスター、および金子大地、寛一郎ら追加キャストが公開されました。

『あみこ』(2017)でのPFFアワードで観客賞のほか、香港国際映画祭やカナダのファンタジア国際映画祭など各国の映画祭で評判となり話題をさらい、坂本龍一もその才能に惚れ込むなど、その名を世に知らしめた山中瑶子の本格的な長編第一作となる本作『ナミビアの砂漠』。主役に抜擢されたのは、2021年に公開された『由宇子の天秤』、『サマーフィルムにのって』の演技で数々の映画賞の新人賞を総なめにし、最近ではTVドラマ『不適切にもほどがある!』でお茶の間でも話題沸騰、飛ぶ鳥を落とす勢いの新時代のアイコン、河合優実。公開当時学生だった彼女は『あみこ』を観て女優になりたいと思い、山中監督に「いつか出演したいです」と直接伝えに行ったと言います。その思いが叶えられ、今回、まさに新時代の若き才能あふれる2人の夢のタッグが実現しました。

公開されたカンヌ版ポスターは、謎のピンクの背景に河合演じる主人公カナの後ろ姿を捉えたもの。ここはどこなのか、彼女は笑っているのか、泣いているのか…、想像を掻き立てるヴィジュアルに。河合演じる主人公・21歳のカナは自分が人生に何を求めているのかさえわからず、何に対しても情熱を持てずにいました。恋愛ですらただの暇つぶしというカナが、カンヌ版予告編では、疾走し、弾けんばかりの笑顔や怒り、虚無の表情を見せています。カナの爆発寸前のエネルギーをみずみずしく、そして魅力的に演じる河合優実の真骨頂ともいうべき姿が見て取れる予告編に映画への期待が高まります。

あわせて、追加キャストも発表。カナと徐々に関係を深めていく自信家のクリエイター、ハヤシを演じるのは、ドラマ『おっさんずラブ』(2018)で注目を浴び、ドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』(2019)で初主演、その後も映画『サマーフィルムにのって』(2021)、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022)、『52ヘルツのクジラたち』(2024)など、さまざまなドラマ、映画に出演する金子大地。また、カナと同棲し、身の回りの世話をやく恋人・ホンダを演じるのは、2017年に俳優デビューを果たし、同年『ナミヤ雑貨店の軌跡』で第27回日本映画批評家大賞の新人男優賞を受賞、翌年『菊とギロチン』では第92回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞他を獲得し、ドラマ、映画ともに活躍する寛一郎。そのほか、カナを取り巻く面々として、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』(2023)の新谷ゆづみ、ドラマ『不適切にもほどがある!』他、さまざまな映画、テレビで活躍する中島歩、日韓両国で活動、活躍する唐田えりか、『悪は存在しない』(2024)の渋谷采郁らが出演、それぞれ印象深いキャラクターを演じ、本作を唯一無二の作品へと昇華させています。

なお、金子大地、寛一郎も、山中瑶子監督、河合優実とともに、カンヌ国際映画祭に出席するとのことです。

[コメント]
いつかご一緒したかった山中監督、そして河合さんを始めとする素敵なキャスト、素晴らしいスタッフさんとこの作品が作れたこと、そしてその作品をカンヌで世界の方に観ていただけること、自分がどれだけ恵まれているかということをつくづく感じます。
カンヌをきっかけに1人でも多くの方にこの作品を観ていただけるかと思うと興奮が醒めません。自分にとって大切なこの作品が多くの人に届きます様に。
宜しくお願いします!
――ハヤシ役 金子大地

生々しくシュールでシニカル、だけどチャーミング。監督、脚本、役者、スタッフの皆さんが素晴らしく。
今までにあるようでなかった映画になっていると思います。
そして嬉しいことに、この作品がカンヌ映画祭で上映されることが決まったとのこと。
今日の日本の若者の恋愛観や物語の展開に、海外の皆さんがどう反応してくれるのか楽しみです。
――ホンダ役 寛一郎

©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会

© 株式会社シーディージャーナル