臭いが魅力の「キノコの女王」 純白のレースドレスまとい、早くも竹林に 

純白のレースのドレスを着飾るようなキヌガサタケ(長岡京市奥海印寺)

 「キノコの女王」と呼ばれるキヌガサタケが、早くも京都府長岡京市奥海印寺の竹林でエレガントな姿を見せ始めた。

 キヌガサタケは、上部のかさの縁から菌網を大きく広げるため、純白のレースのドレスをまとったようにも見える。かさは臭いで虫を集め、胞子を運ばせる。菌網は夜明けごろに開くが、昼ごろにはしおれてしまう。

 今年は4月末に発生したといい、竹林所有者(66)は「もともとは梅雨時季に発生していたが、年々早まっている。4月に見たのは初めて」と驚く。例年なら6月初旬まで姿を見せるが、「竹林はつまずくなど危険で、入らないでほしい」と呼びかけている。

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