久保建英のパリ五輪招集はあるのか? ソシエダSD「健康面を考えるのは普通のこと。選手たちをケアしなければ」

写真:パリ五輪招集の有無が注目されるソシエダの久保 ©Getty Images

レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英のパリオリンピック出場の是非をめぐって、同クラブのスポーツディレクター(SD)を務めるロベルト・オラベ氏がコメントした。

現地時間4月29日に行われたAFC U23アジアカップ2024準決勝で、U-23日本代表はU-23イラク代表に2-0で勝利。同大会決勝進出を果たすとともに、上位3チームに入ったことでパリ五輪の出場権をつかみ取った。

現在22歳の久保はすでにフル代表で主力として活躍しているものの、本来は“パリ世代”。U-23日本代表を率いる大岩剛監督も本大会に向けて久保を招集したいところだろうが、五輪は国際サッカー連盟(FIFA)主催の大会ではないことから、クラブ側に選手を派遣する義務はない。

スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』は「クラブは“タケ”の五輪出場に賛成していない。リーグ開幕の数週間前に激しい消耗にさらされないことを望んでいるからだ」と報じ、レアル・ソシエダが久保の派遣に否定的な考えを持っていることを指摘。また、オラベSDが「我々が彼の健康面を考えるのは普通のことだ。厳しいスケジュールとなっているので、選手たちをケアしなければならない」と語っていることも伝えた。

日本サッカー協会(JFA)としては、今後レアル・ソシエダ側との話し合いの中で招集合意を取りつける必要がある。果たして、今夏のパリの舞台に久保の姿はあるのだろうか。

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