自身のミスから失点も…アーセナル守護神ラヤがダービーで示した“リバウンドメンタリティ”

アーセナルに所属するスペイン代表GKダビド・ラヤが、ノースロンドン・ダービーでの自身のミスを振り返った。4月30日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』がコメントを伝えている。

プレミアリーグ第35節が現地時間4月28日に行われ、アーセナルは敵地で“宿敵”トッテナムと対戦した。15分にCKから相手選手のオウンゴールで先制すると、27分には鋭いカウンターからブカヨ・サカが追加点。38分には再びCKからカイ・ハフェルツがヘディングシュートを叩き込み、前半だけで3点のリードを奪った。

しかし64分、ウィリアン・サリバのバックパスを受けたラヤがまさかのキックミス。ボールは目の前のクリスティアン・ロメロに渡り、難なくネットを揺らされてしまう。その後、ソン・フンミンのPKによって1点差まで詰め寄られたアーセナルだったが、なんとか逃げ切り3連勝を飾った。失点に直結するミスを犯したラヤは派手なセービングこそなかったものの、積極的かつ堅実なハイボール処理を見せ、最終盤のトッテナムの猛攻を跳ね返し続けた。

自身のミスによる失点から気持ちを切り替え、ゴールマウスを守り続けたラヤ。試合後には「最後の数分間は外から見ている人にとっては少し不安だったかもしれない。でも、僕たちにとってはそれが仕事だし、ネットにボールを入れないようにしたり、クロス対応で可能な限りチームを助けようとするチャレンジは本当に本当に楽しかったよ」と振り返りつつ、自身が示した“リバウンドメンタリティ”について次のように語っている。

「ミスはフットボールの一部であり、そこから学ぶことができる。あのボールを選択するべきではなかったし、もっと長いボールを蹴る必要があった。その後は精神的に強くいられたと思っているし、ミスのことは忘れて自分のプレーを続け、できるだけチームを助けようと努めていたんだ。最後の20分間ではそれを証明することができたと思っているよ」

また、チームを率いるミケル・アルテタ監督も「試合の終盤20分から25分にかけての彼はセンセーショナルだった。これこそが私が愛する選手たちの姿なんだ」とミスを犯した守護神を擁護している。

今シーズンもいよいよ残り3試合。20年ぶりのプレミアリーグ制覇に向けて勝ち点の取りこぼしは許されない。ラヤは「プレッシャーにさらされている時こそ、自分の能力を発揮するチャンスだと思っている。僕はこの挑戦を楽しんでいるよ」と自信をのぞかせた。

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