「売却が賢明との声もある」冨安健洋、まさかの“放出論”に地元メディアが言及「エクセレントな選手なのは疑いない。だが...」

冨安健洋は3月、アーセナルとの契約を2026年まで延長した。以前から話題となっていた新契約が実現し、選手もサポーターも喜んだのは記憶に新しい。

だが、専門サイト『Arsenal Insider』は5月1日、冨安との契約延長がクラブにとって好ましくない結果に終わるリスクもあると報じたフィジカルの問題への懸念を指摘している。

2021年夏にボローニャからアーセナルに移籍し、今季が3シーズン目の冨安だが、絶えずケガに悩まされてきたのは周知のとおりだ。

加入シーズンの前半戦は圧倒的なパフォーマンスで絶賛されたが、後半戦はふくらはぎのケガで大半を棒に振った。2年目も3月にひざを負傷し、チームメイトより先にシーズンを終えている。今季も再びふくらはぎのケガで長期離脱を強いられた。

信頼のおける守備や高い知性など、日本代表DFが評価されているのは間違いない。だからこそ、ミケル・アルテタ監督やクラブ上層部は契約延長に踏み切ったのだ。しかし、シーズンを通じて戦い抜くことができていない点への不安も否めない。

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Arsenal Insiderは「アルテタによる直近の3つの判断は、クラブにとって裏目となり、進歩が必要なタイミングでアーセナルを低迷させるかもしれない」と、契約延長がうわさのレアンドロ・トロサールやジョルジーニョとともに、冨安の延長にも不安があると報じた。

同メディアは「日本のスターがエクセレントな選手であるのは疑いない。トミヤスは1対1のDFとしてアーセナルで最高と言われている」と伝えている。

「しかし、ずっと続いているケガの問題は、必要なときに使えるかあてにできないことを意味する。年明け以降、プレミアリーグでの先発出場は2試合だけだ。25歳の彼を売却して資金化し、もっとフィットネスに関して信頼できる過去を持つ選手と代えるのが、最も賢明な道との声もある」

疑念を払拭するには、安定した出場とパフォーマンスが必要だ。来季こそ、フルシーズンを戦い抜けることが期待される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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