1万株のニッコウキスゲ、初夏を彩る黄色 うつのみや遺跡で見頃

見頃を迎えたニッコウキスゲ

 【宇都宮】上欠町のうつのみや遺跡の広場でニッコウキスゲが見頃を迎え、大ぶりの黄色い花が訪れた人を楽しませている。

 広場は縄文時代前期の大規模集落跡「根古谷台遺跡」を復元して整備されている。ニッコウキスゲは広場の西側斜面約2千平方メートルに約1万株が自生している。

 広場を管理する西山文化財愛護会によると、例年より1週間ほど早く開花。現在は7~8分咲きであと1週間ほどは楽しめるという。同所では5日に「キスゲまつり」も開かれ、農産物や赤飯などが販売され、ステージではフラダンスや花笠音頭なども披露される。

 同会の佐藤房男(さとうふさお)会長(68)は「平地でキスゲが見られるのは珍しい。祭りで、イベントとともに花見を楽しんでほしい」と話した。

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