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今週のけいナビの特集は、次世代自動車の可能性について。ことし2月、中国の大手メーカーBYDが札幌市内に北海道初となるショールームを開設したことを受け、北海道に適した次世代自動車とはどういったものなのか考えた。
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BYDのショールーム「BYD AUTO 札幌西」があるのは手稲区内。番組MCの杉村太蔵さんがこのショールームを訪れた。BYDは1995年にバッテリーメーカーとして創業し、2023年10~12月期の販売台数が、世界最大手の米国テスラを上回った。扱う車は電気だけで走る「BEV」と呼ばれるタイプだ。
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ATTO3という車種に乗り込んだ杉村さん。400万円台半ばという値段に「安すぎる」とコメント。実際、同規模のものであればテスラなら600万円は軽く超えてしまうという。内装の完成度の高さにも驚いていた。
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実際に公道も走行。電気自動車ならではの静かで安定した走行性能を体感した。一方で、電気自動車の北海道内の普及率は全国47都道府県の中で最低水準というデータもある中、積雪寒冷地での普及のカギとなるバッテリーの性能についてBYDの担当者に質問した。
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札幌西の高松圭店長は「マイナス30度、40度という厳しい環境下で試験を繰り返していて、バッテリー性能は万全という自信がある」と強調。ショールーム開設以降、既に100台近くを販売したという。
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進出の狙いについては「北海道は普及率が低いからこそ可能性がある」と説明。その上で北海道内の店舗網を今後、4店にまで広げる計画があることも明らかにした。
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杉村さんはこの後、中央区にある「ネッツトヨタ道都 中央店」も訪問。ここでは水素で電気を作って走る燃料電池車(FCEV)の販売に力を入れていた。
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見せてもらったのはクラウンセダン。水素を充填(じゅうてん)できるステーションが道内には3カ所しかないため販売数はまだ少ないのだが、環境負荷の少ない自動車としてトヨタが今、力を入れている車種だ。
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まだ普及しているとはいえない水素燃料電池車だが、十勝の鹿追町では公用車10台をトヨタ製の自動車に切り替えるなど新たな動きが少しずつ出てきている。北電も去年、苫小牧市内で水素製造設備を稼働。将来の普及拡大を見据え、出光興産、ENEOS(エネオス)と国内最大規模の水素製造プラントを建設する方向で検討を進めている。
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杉村さんは「次世代自動車の販売競争がこれから過熱していくのではないか」とし、北海道での普及拡大に期待を寄せた。
(2024年5月4日放送、テレビ北海道「けいナビ~応援!どさんこ経済~」より)