【MLB】「スパイダーマンで見た景色」笑い誘った今永昇太、初見参のニューヨークで無双し5勝目 「ルーキーランキング」2位に

カブス今永昇太投手が1日(日本時間2日)、敵地でのメッツ戦に先発登板。初の中4日で臨んだが、7回3安打無失点7奪三振という好投で5勝目を挙げた。防御率は0.78で両リーグトップに。試合は1-0でカブスが勝利した。

◆【動画アリ】「防御率0.78」今永昇太、全87球公式データ詳細 “メジャーナンバーワン”のフォーシームで無傷の5連勝

■防御率0.78で全体1位

初のニューヨーク登板に臨んだ今永。中4日が影響したのか、持ち前のストレートが思うように走らない中、7回87球を投げて3安打無失点7奪三振という圧巻の投球を披露した。これで防御率は0.78。ついにメジャー全体で唯一の0点台となり、トップに立った。

地元放送局などのインタビューの応じた今永は「まっすぐの球速はそこまで出ていなかったけど、うまく(捕手の)ミゲル・アマヤとコミュニケーションが取れて、相手の狙いを外せた」と振り返った。

また、ニューヨーク初登板の感想を問われると「(映画の)スパイダーマンで見た景色がホテルの窓から広がっていたので、これは『スパイダーマンで見たな』と思って見ていた」と答え、米メディアの笑いを誘っていた。

メッツのカルロス・メンドーサ監督も今永を称賛。「彼は良い投球をした。ストレートは明らかに速く、スプリットもかなり良い。そして、(一度止まるような)フォームで我々の打者はタイミングが狂わされた。いずれにせよ、全体的にかなり良かったよ」と話した。

4月4勝をマークし、月が替わっても幸先よく白星を先行させた今永。無傷の5連勝を果たした左腕について、米スポーツメディア『ブリーチャー・レポート』はこの日、「MLBルーキーランキング・ベスト10」を発表し、その中で2位に推した。

■上り調子の山本は5位

同メディアは「(前回登板までで)28奪三振に対して、与四球はわずかに3。この比率は彼の素晴らしいコントロールと打者を翻弄する能力を示している。特にストライクゾーン高めに投げ込む速球が効果的になっている」と紹介。そして「彼はスイーパーとカーブも使うが、基本的には速球とスプリッター中心の投球をしている。今後に向けては、この2つの球種だけで今のレベルを維持できるかどうか、そこが注目だ」と課題を指摘した。

また、前回の同ランキングでは選外となっていた山本由伸投手(ドジャース)が、いよいよ5位に登場。パドレス打線につかまり、1回KOされた韓国での開幕2戦目以降、調子が上向いていることを評価し、「順調なスタートを切ったと言える」と合格点を与えた。

今永は現地2日にも発表される予定の「4月の月間MVP」の有力候補ともなっている。同じ背番号「18」を背負う今永と山本の切磋琢磨に注目が集まっている。

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