子育て多様なニーズの道しるべに 支援施設オープン【長野市】

乳幼児の子どもとその親が交流を深めたり、不安や悩みを相談できるのが子育て支援施設です。ただ、長野市にあるこちらの施設は一歩進んだニーズに応えているんです。

子どもにとって初めては慣れない場所ですが…。

時間がたてば、へっちゃらです。

長野市に先月オープンした子育て支援施設「ぽらりす」。日中の居場所として、親子同士の交流の場所になっています。

■初めて利用者
「家とは違うおもちゃがあったりとか、色んな人に会えたりお友達がいたりするので、子どもにも刺激になるかなと思っています」

実はこの施設、交流スペースだけではないんです。

■記者
「子どもが遊ぶ場所の隣には宿泊が出来るスペースもある。県内では初めての取り組みです」

畳の部屋にキッチン、バス。生活できるスペース。ここでは子どもを一時的に預けることが出来ます。

■吉瀬陽所長
「何らかの理由で、お子さんを見ることが出来ないといったご家庭からのご要望をいただいた時に、お子さんをお泊りを含めてお預かりする場所になっている」

これまで「一時預かり」は養護施設に作られることがほとんどでした。しかし、子どもの心理的な負担を大きいということから、県内では初めて子育て支援施設内に作られました。

■吉瀬陽所長
「お子さんとの関係の中で、ちょっと疲れてしまったというような時に、ちょっとお子さんと距離を置いて、子育てのお休みをいただくっていうような理由で使っていただくことも今増えています」

県内初ということで、見学する人の姿も…

■子ども支援相談員
「実家に帰ってきたような雰囲気があって。幅広く相談できる場所なんだなという風に思いました」

子育ての大変さをシェアして多様なニーズに応え、いずれはこどもの居場所支援にもなる施設へ。気軽に利用してほしいと話しています。

■吉瀬陽所長
「子育てに行き詰ってもヘルプが出せないご家庭が増えてきているのかなと印象がありますので、助けてもらうとかそういう重たい話ではなくて、一緒に力を合わせて子育てをやっていきましょうっていうことが私どもとご家庭で共有出来ていければ良い」

一時預かりは週末限定ですが、ニーズに応えていきたいとしています。

© 長野朝日放送株式会社