読売テレビエンタープライズ、グローバルな事業展開を目指し「YTE」に社名を変更 / Screens

読売テレビのグループ会社である読売テレビエンタープライズは、2024年5月1日から社名を「YTE」(ワイティーイー)に変更したことを発表。併せて、コーポレートロゴも刷新した。

YTEは、音楽著作権の管理を事業目的に、1970年5月に「よみパック」として設立され、現在は、更に音楽制作・アニメなどの番組販売・アニメグッズ製造販売のほか、アニメ作品への出資や制作請負など様々なコンテンツに関するビジネスを中心に幅広く事業展開いる。

主力事業のひとつである音楽出版事業においては、『名探偵コナン』『僕のヒーローアカデミア』『天才バカボン』『宇宙戦艦ヤマト』などの人気アニメや、『極主夫道』『新・信長公記』『ブラックファミリア』などのドラマを中心に、テーマソングやBGMなど、1万曲に及ぶ楽曲の著作権を管理。また多数の作曲家とエージェント契約を結び、新たな楽曲の制作・開発も行っている。

近年ではJP THE WAVY やAwich などの人気ラッパーを輩出した音楽レーベル「bpm tokyo/bpm plus asia」をレコード会社と協業し立ち上げ、今ではタイ、ベトナム、インドネシア、韓国、台湾などの有名アーティストとコラボレーションした楽曲を制作し、海外への音楽事業展開も積極的に行っている。

番組販売事業では、『名探偵コナン』『犬夜叉』などの人気アニメ、『秘密のケンミンSHOW 極』などのバラエティやドラマなどのコンテンツを国内外で販売。今まで欧米・アジアが主体だったマーケットを、近年ではサウジアラビアなど中近東まで広げ、多くのテレビ局、配信会社や航空会社などを顧客として事業を行っている。その他、『名探偵コナン』『僕のヒーローアカデミア』『ブルーロック』など人気アニメグッズの企画・開発・販売業務や、『伊藤潤二傑作集』『死神坊ちゃんと黒メイド』をはじめとした作品のアニメーション化に出資し制作を請け負うなど、幅広くアニメに関わる事業を手掛けている。

そしてこれまでのアニメーションに関わる実績が海外でも評価され、3月29日にYTEは、台湾の独立行政法人文化内容策進院と、台湾のアニメーションプロデュース会社である翔英融創の間で、台湾の漫画やアニメーション作品などの国際展開を目指し、資源投入やマーケティング、技術面での協力を行うという覚書を締結した。これらの実績から、新社名に関しては、今後の新規分野での事業拡大を見据え、また海外でも認知されやすいよう「読売テレビエンタープライズ」の頭文字であった「YTE」を社名とし、"for Your Total Entertainment"(あらゆるエンタテインメントをあなたに)という企業メッセージが新たに込められた。

読売テレビグループでは、今後も音楽、アニメやイベントなど、幅広い分野で、良質なコンテンツを全世界に届けていくという。

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