「義両親との連絡・やりとりは誰がする?」アンケートは驚きの結果に?!「あえてすぐには返信しない」など、義両親との連絡でモヤっと&マイルールも

引用元:insta_photos/gettyimages

「たまひよ」アプリユーザーに「義父母や義きょうだいとの連絡・やりとりは主に誰がしていますか?」と、質問。すると、女性の回答の約80%が「夫・パートナー」と答えました。SNSなどの普及、共働き夫婦の増加により、「実家のやりとりは実子」という考え方が定着しているようです。“連絡”にまつわるモヤッとエピソードも紹介します。2児の母であり、子育てアドバイザーの長島ともこさんに聞きました。

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Q:義父母や義きょうだいとの連絡・やりとりは主に誰がしていますか?(※女性の回答結果)

夫・パートナー 84.5%
妻・パートナー 11.8%
その他 3.7%

「夫・パートナー」が約80%でした。「妻・パートナー」は約12%と少数派。コメントを見ると、かなり気を遣って連絡をとっていることがわかりました。

義両親や義きょうだいと良好な関係多し「嫁が連絡係」の声

「義父母へ連絡するときは、自分の近況も報告しながら相手の近況も伺う言葉をかけ、双方のコミュニケーションを心掛けています。義きょうだいたちとは年も近いためグループラインを作成しました。妊娠報告なども同時にできるので。ここでも自分の報告だけにならないよう、日頃から何気なくみんなのことも気にかけたり、いじったり、気軽な会話ができるようにしています」(ミニピロロ)

「子どもを預かって欲しい時に義母へ連絡したりするのですが、こちらがお願いする日以外でも『〇日に行っても良い?作り置き持ってくね!』と、義母から連絡がくることも。子どもたちに会いたいんだなぁと和みます」(ふく)

「お義母さんから『(夫は)連絡してもなかなか返信が遅い』とのことで、私に連絡がきます。私も信頼してもらえているようで嬉しいです」(ぷちだのん)

「夫が連絡係」だけど、嫁は完全ノータッチは少数派

夫が連絡係とはいえ、マイルールで程よく連絡をとりあう嫁は多いようです。マイルールを紹介します。

「夫は連絡が遅いので、早めに伝えた方がいいお礼や連絡は私からしています。妊娠の経過などは夫から報告しています」(めい)

「お礼の時は、必ず私から連絡をいれています。定期的に子どもの写真などを送っています」(さなま)

「お義母さんがハマっている趣味の話題がニュースでやっていたりするときに連絡します。同時に夫の成長も伝えています(笑)」(ちっち)

「スタンプなどを使って、硬くならない文調にしています」(もんぶらん)

「連絡はグループLINEを使っています。個別でやり取りはしません。義実家に用事があるときは、夫がグループLINEで連絡しています」(けふ)

「義父母と実父母に送る写真は、同じものを同じだけ送るようにしています」(まりん)

「必要以上に連絡はしません。子どもの写真や動画はアプリでつながっています」(nico)

「マイルールは『時々はすぐに返信しない』かな。毎回すぐ返ってくるものだと思われないように(苦笑)」(Sully)

「夫の愚痴は喋らない、です。夫と揉めた時に相談したら、なんだかんだ言って義母はやっぱり息子(夫)がかわいいよう。後々、相談しないほうがよかったと後悔しました」(お米)

最後の方のように、ほどよい距離をとってもモヤッとする人はいるようです。エピソードを紹介します。

義父母や義きょうだいとの連絡・やりとりであった、モヤッとエピソード

「生まれた子どもの顔を見た義両親が、曾祖父(夫にとって祖父)の赤ちゃんの頃の写真をわざわざ送ってきて、『そっくり。生まれ変わりだねー』と、夫にLINE。夫もLINE内にとどめておけばいいものを、わざわざ私に言ってきて、泣きながら授乳をしたことがあります。我慢できず、夫に『あなたのおじいさんを産んだつもりはないし、育てるつもりもない。今後一切そういう事は言わないように!』と、注意しました。直接私にLINEがあったらキレていたかも。夫経由で良かったです」(あおちゃん)

「徒歩10分のところに住んでいる義母。基本は夫が連絡係ですが、りんごを取りに来い、米をとりに来いと度々連絡をくださる。だけど、漬物を取りに来い、はノーサンキュー。私は漬物が嫌いです。ずっと言い続けているのに『あれ?そうだっけ』と毎回言われます」(さっぴ)

「義両親の返信にいつもイラッときます。沐浴用のお風呂を使いやすいタライタイプにしたら『昔の人間ね。なんでプールみたいな空気で膨らませるのにしないの?』と、言われました」(えりたん)

「私への文句や嫌味を夫に伝えてることにイラッとします。言われた側の夫の機嫌が悪くなるので、私に直接言って欲しい(笑)」(なんこ)

「義母が夫に『嫁(私)から連絡がない』と、よくグチグチ言うようです。でも私は義母に限らず、誰にでも頻繁に連絡をとらないのでスルー」(ぴよち)

「私の親が子ども(親にとって孫)に何かしてあげても、夫はお礼を言わないのに、義両親から何かしらしてもらうと、夫は『当たり前なことだけど(嫁から)お礼を言ってくれてるよね?』というスタンス。結婚当初からずっとモヤモヤしています」(こう)

「モヤッとではないのですが、実家の単刀直入型と違って、義実家はオブラートに包む系です。お金の話などは遠回しな言い方にせねばならず、それぞれの家庭の文化が違って面白いなあと思っています」(まさかり)

2児の母であり、子育てアドバイザーの長島ともこさんに聞きました。

「気軽に連絡をとりあえるからこそ、無理のないコミュニケーションを」と、長島さん

「『義両親との連絡のやりとりは、夫が担当する家庭が80%以上』という結果は、令和の妻の意識や夫婦関係の現状を端的に表していると言えるでしょう。

専業主婦世帯が大半を占めたひと昔前は、義両親との連絡のやりとりは主に妻の役割と考えられていました。
しかし、共働き世帯の増加に伴い夫婦で家事・育児を分担したり、夫が家事・育児を主に担ったりするなど夫婦の価値観の多様化が進み、義両親とのコミュニケーションの役割を主に夫が担うことも、当たり前になりつつあります。

また、SNSの普及により、義両親世代も、LINEなどのモバイルメッセンジャーアプリを使いこなすようになっています。双方で気軽に連絡を取り合うことができるツールが増え、コミュニケーションの障壁が下がったことも影響しているといえるでしょう。

とはいえ、“夫にすべておまかせ”にしてしまうと、義両親と直接コミュニケーションをとる機会が減ってしまい、信頼関係を築きにくくなる可能性があります。

義両親との連絡の中心は夫に担ってもらいつつも、

・ 贈り物やお届け物をいただいたら、お礼の連絡をすぐに入れる。・ 子どもの誕生日や入園・入学など行事などの際には必ず報告する。

など、必要に応じて妻側から連絡する姿勢も大切です。

『お義母さんに、〇〇(子どもの名前)の入園のことを報告したら、すごく喜んでいたよ。入園式の写真送ってと頼まれたから、送るときは写真選ぼうね』など、義両親に連絡したこと、その時の義両親の反応を夫に伝えることで、夫婦間の風通しもよくなるでしょう。

義両親の性格や考え方、夫との親子関係なども考慮して、無理のない範囲でコミュニケーションをとりたいですね」(長島ともこさん)

長島ともこ

PROFILE)
フリーライター、エディター、認定子育てアドバイザー。教育、育児、妊娠&出産を中心に幅広い分野で取材、執筆、企画ディレクション等を行う。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに、書籍『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本』『卒対を楽しくラクに乗り切る本』(厚有出版)を出版。All About子育て・PTA情報ガイド。大学生と中学生の母。

https://www.tomokonagashima.com/

文/和兎 尊美

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2023年11月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数304人)
※記事の内容は2024年1月の情報で、現在と異なる場合があります。

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