中国・天津経済技術開発区、1~3月の経済は好調な滑り出し

中国・天津経済技術開発区、1~3月の経済は好調な滑り出し

天津経済技術開発区の一汽大衆華北工場で、車両を組み立てる従業員。(資料写真、天津=新華社記者/趙子碩)

 【新華社天津5月2日】中国天津市に位置する経済技術開発区は第1四半期(1~3月)に構造調整と質の向上、質の高い発展で新たな成果を収め、経済運営が好調な滑り出しを切った。

 一定規模(主要業務の年間売上高2千万元、1元=約22円)以上の工業企業の増加値(付加価値額)は前年同期比6.7%増となり、伸び率は1~2月を0.9ポイント上回った。ハイテク製造業の増加値は23.1%増加し、工業全体に占める割合は前年同期より3.5ポイント上昇した。自動車およびハイエンド設備、次世代情報技術、化学工業・新材料、医薬品・ヘルスケアの4大主導産業は7.1%増え、工業全体の伸び率を0.4ポイント上回った。中でも情報技術は42.8%増、医薬品・ヘルスケアは11.6%増と2桁増を実現した。重点化学品の生産量はエチレンが7.3%、塗料が16.4%それぞれ増加したほか、ハイエンド電子機器製品の生産量はコンピュータが38.3%増、集積回路(IC)が36.7%増となった。  

 一定規模以上のサービス業の売上高は10.1%増加し、うち戦略的新興サービス業は13.9%、ハイテクサービス業は14.2%、科学技術サービス業は22.9%それぞれ増加した。

 固定資産投資は4.9%増え、伸び率は1~2月を2.9ポイント上回り、うちハイテク製造業投資は34.8%増加した。新規着工プロジェクトは31件、投資総額は161億元で、デンマーク製薬大手ノボノルディスクの無菌製剤製造ライン拡張などの重点プロジェクトが着工した。

 新たに設立された市場主体は8.7%増の2977社、市場主体総数は前年末比872社増の5万2千社となった。「四上企業(工業、建設業、卸売・小売・宿泊・飲食業、サービス業などの一定規模以上の企業を指す)」の数は125社の純増となった。 

 限度額(年商が卸売業で2千万元、小売業で500万元)以上企業の社会消費財小売売上高は7.4%増、宿泊・飲食業は11.7%増加した。各種消費クーポンは400万元分発行され、使用場面は自動車購入や百貨店・スーパーマーケット、ホテルなどに及んだ。

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