衛星通信のSES、インテルサットを31億ドルで買収–ビジネス競争が激化

衛星通信のSESは現地時間4月30日、同業の米Intelsatを31億ドル(約4800億円)で買収すると発表した。買収は2025年に完了する予定だ。

ルクセンブルクを拠点とするSESと、米バージニア州を拠点とするIntelsatは、どちらも高度3万6000kmの静止軌道(GEO)で通信衛星を運用している。SESは高度2000~3万6000kmの中軌道(MEO)で「O3b mPOWER」と呼ばれる通信衛星コンステレーションを運用している。

Intelsatで最高経営責任者(CEO)を務めるDavid Wajsgras氏は、「当社の資金力と世界クラスのチームがSESに合流することで、破壊的な変化を経験している業界でより競争力のある成長指向のソリューションプロバイダーを作り上げることができる」と述べている。

Wajsgras氏が指摘しているように、軌道上の通信衛星コンステレーションはますます競争が激化している。Space Exploration Technologies(SpaceX)の「Starlink」は高度2000km以下の低軌道(LEO)にアクティブな衛星を5800機抱えており、Amazonの「Project Kuiper」も低軌道に3200機の衛星を打ち上げる予定だ。

(出典:SES)

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SESプレスリリース

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