吹き抜けがある開放的な空間に…福井市立図書館リニューアル開館 地域交流センター併設、屋外テラスも

リニューアル開館した福井県福井市立図書館=5月1日、同市文京2丁目

 2022年5月から大規模改修のため休館していた福井県の福井市立図書館(文京2丁目)が5月1日、リニューアル開館した。地域交流センターを併設しており、市民が気軽に集える施設を目指す。

 図書館は3階建てで延べ床面積は4505平方メートル(改修前3472平方メートル)。蔵書は約46万冊あり、最大72万冊収容できる。1階には小説、料理、健康、児童書など幅広いジャンルの図書をそろえ、2階には郷土資料や歴史、地理、社会科学などの実用書が並ぶ。新聞コーナーもある。

 本棚、天井、壁の一部などには県産材が使用されており、吹き抜けを設けた開放的な空間になっている。屋外テラスやグループ学習室もある。地域交流センターは2階建てで延べ床面積は1225平方メートル。

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 この日は開館式典があり、関係者約70人が出席。テープカットした西行茂市長は「本を借りるだけでなく、市民が集い交流できる場として、市民とともに成長する図書館を目指したい」とあいさつした。

 休館日は月曜、第3日曜、祝日など。ゴールデンウイーク期間中は開館する。テープカットした明道中の図書委員長は「夏休みには友達と一緒に受験勉強をしたい」と話していた。

 福井市立図書館は1976年、現在地に開館。2022年9月からリニューアル工事をしていた。総事業費は約22億円。

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