ウィーン少年合唱団が来日! ジブリ曲や『パプリカ』も

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ウィーン少年合唱団の来日記者会見が4月25日、サントリーホール(東京・六本木)にて行われ、エーリッヒ・アルトホルト団長、今回来日したシューベルト組のカペルマイスターのオリヴァー・シュテッヒ、およびシューベルト組のメンバーらが出席。会見終盤には報道陣を前に美声を披露した。

昨年、コロナ禍を経て4年ぶりの来日を果たした合唱団だが、今年も4月27日から6月16日(日)まで約8週間の間に全国で26公演を行なう。アルトホルト団長は、自身もかつて合唱団のメンバーであり、10歳の時に初めて海外公演で訪れたのが日本だったことを明かし『いまでも忘れられない鮮明な記憶です』と語り、合唱団にとって『数多くの公演の中でも日本公演はハイライトのひとつ。何人かの少年にとって初の海外公演であり、生涯忘れられない体験となると確信しています』と語る。

シューベルト組を引率するカペルマイスターのシュテッヒ氏も『日本で多くの団員が何に感激するかというと聴衆の素晴らしさに対してです。心から私たちを歓迎し、音楽を愛し、私たちが届ける音楽に喜びを感じてくださっていることがメンバーにも伝わるのです』と日本公演が特別な体験であると強調する。

今回の来日では、妖精や人魚、魔女にロビン・フッド、ピノキオなどの寓話やおとぎ話をベースにしたプログラムA“夢見る夜と魔法の世界”とシューベルト、メンデルスゾーン、ドビュッシー、ガーシュインらの楽曲で春夏秋冬を歌うプログラムB“ウィーン少年合唱団とめぐる四季”の2つのプログラムがあり、日本公演に合わせて『天空の城ラピュタ』より<君をのせて>、『ハウルの動く城』より<人生のメリーゴーランド>、岡野貞一作曲・高野辰之作詞<ふるさと>、米津玄師の大ヒット曲<パプリカ>など、日本の観客にもなじみのある楽曲も歌われる。

ソウマくん (C)JUNICHIRO MATSUO

4月27日の宇都宮を皮切りに大阪、東京、四国や九州など全国各地を回る。元日の能登半島地震の被災地から遠くない福井、新潟での公演も予定されているが、シュテッヒ氏は『音楽を通じて幸せ届けるのが私たちの使命』と語り、来日メンバーの中で日本人であるソウマくんは『僕たちと同世代の子どもたちも、僕らの歌声で少しでも楽になり、幸せになってほしいと思っています』と被災者に思いを寄せる。

(C)JUNICHIRO MATSUO

この日は報道陣を前に『ふるさと』、ヨーゼフ・シュトラウスによるの『ポルカ・シュネル』<休暇旅行から>の2曲が披露された。

なお、今年の東京公演では、無料託児サービスを提供するという新たな取り組みも実施される。

取材・文:黒豆直樹

ウィーン少年合唱団

■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2347772

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