群馬・みどり市とわたらせ渓谷鐵道がJALと連携しツアー

より多くの観光客にトロッコ列車の魅力を知ってもらおうと、群馬県みどり市とわたらせ渓谷鐵道が日本航空と連携したツアーを実施しました。

新緑の渓谷を走るトロッコ列車。車内アナウンスを務めるのは日本航空の客室乗務員です。

このツアーは、日本航空の地方応援企画「JALふるさとプロジェクト」の一環で関東圏では初めて実施されたものです。客室乗務員が空の旅で培ったおもてなしの技術で地域の活性化につなげようというのが狙いの1つです。

北海道から訪れたおよそ40人がツアーに参加し、トロッコ列車用にアレンジされたアナウンスを聞きながら沿線の風景を満喫しました。

「みなさま。トンネルを抜けたら右側をご覧ください。小さな滝がご覧いただけます。この滝は地蔵滝と呼ばれております。」(客室乗務員車内アナウンス)

客室乗務員のおもてなしはこんなところにも。

「お土産品に入っている花ぱんは(私みどり市出身で)幼い頃よくおばあちゃんと一緒に食べた思い出があります。本当に美味しいのでぜひバスやホテルでお召し上がりくださいね。」(客室乗務員)

特別なおもてなしにツアー客の反応は?

「最高です。景色も素晴らしいし、乗ってる人たちもCAさんもみんな素敵ですし。(北海道帰ったら)必ず群馬に行ってくださいって言います。」(ツアー参加者)

「わたらせ渓谷鐵道は一つの駅ごとに魅力が満載で皆様カメラ片手に撮影していてアナウンスも結構聞いてくださった印象もあるので、(地域に)貢献できたのかなと思います。」(JALふるさと応援隊・須藤さん)

トロッコ列車が大間々駅に到着しました。

ツアー客らは、酒蔵や醤油蔵も見学し、みどり市の歴史や文化の魅力にも触れました。

「いいですね、酒蔵があって醤油蔵があって、歴史のある町なんですね。醤油はいっぱい買ってきました。10本くらい買ったのかな。」(ツアー参加者)

「初めて見るようなところばかりで酒蔵や醤油蔵をみて感動しました。」(ツアー参加者)

「この土地を知らない方がこの場所に来ていただいて、この場所を楽しいと思っていただけたら、家族や周りの人たちにも楽しかったよと伝えてくれると思うので、こういった活動はすごく大事だなと思いました。」(JALふるさと応援隊・早坂さん)

みどり市とわ鐵は航空会社とコラボし実現した今回のツアーに手ごたえを感じています。

「地域の人口はどんどん減少しているので、これから関係人口や交流人口を増やしていくことが大事。この日を境に色々な方々にも来てもらえるような工夫をこれからしていきたい。」(みどり市・須藤市長)

「今までは距離が離れているので、なかなか列車を乗り継いでなど大変だった。航空会社と組むと今まで来られなかった人・来たくても来られなかった遠くの人が結構来られる。」(わたらせ渓谷鐵道・品川社長)

わたらせ渓谷鐵道によりますと、列車の乗客はこれまで関東圏が中心でしたが、遠方からの客を取り込むことで利用者の増加につなげたいとしています。

「日本はもとより、これからインバウンドの時代ですから、まさに航空会社と組むことによって、海外の方にもたくさん来ていただきたいというのが今後の夢です。」(わたらせ渓谷鐵道・品川社長)

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