ジョリン・ツァイ、重慶滞在中の監視カメラ映像がネット流出で物議

2024年5月2日、中国メディアの環球時報は、台湾の女性歌手ジョリン・ツァイ(蔡依林)が重慶市のライトレールに乗車する監視カメラ動画がネット上に流出して物議を醸し、運営会社が謝罪したと報じた。

記事は、中国のネット上で4月30日、ジョリンが重慶市のライトレールに乗車する様子が撮影された監視カメラの映像が流出、拡散したと紹介。ジョリンが同27〜28日の2日間同市内のオリンピックスポーツセンターでコンサートを開いていたこと、動画には駅構内でエスカレーターを利用するジョリンの姿とともに重慶ライトレールの職員がカメラ映像の画面を指差す様子が映っていたと伝えた。

そして、市民やネットユーザーからは「スターか一般人かは関係なく、公共の場所に設置された監視カメラの映像の使用や拡散にあたっては厳しい制限や監督管理を受けるべきだ。映像の流出は、紛れもなくジョリンのプライバシー権の侵害だ」との指摘が寄せられたとしている。

その上で、ネットで物議を醸した後で重慶ライトレール運営会社が「内部職員の行為と思われる。会社と警察が調査を進めており、社内規則や治安条例に基づき処分が下される」とのコメントを発表したと紹介。その後の進展について運営会社のサービスホットラインに問い合わせたところ「本当に申し訳ない。職員に対して厳粛な処分を行う」と謝罪したことを伝えた。

この件について、中国のネットユーザーは「こういう駅構内の映像は、映っている人が誰であっても理由なく流出してはいけない」「自分のプライベートが勝手にネット上で拡散したらどう感じるか、自分に置き換えて考えろ」「今の世の中は何でもありだな」「現代人にもはやプライバシーなど存在しない」「スマートフォンで勝手に撮影した画像や動画だって無許可でネット上に掲載するのを禁止すべき」「ジョリンもライトレールに乗るんだな」といった感想を残している。(翻訳・編集/川尻)

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