「キャディーさん感謝ウィーク」から2位発進 21歳川崎春花が気づいた「自分で考える」の大切さ

国内メジャー今季初戦のワールドレディスサロンパス杯に出場している川崎春花【写真:Getty Images】

ワールドレディスサロンパス杯初日

女子ゴルフの国内ツアーメジャー大会・ワールドレディスサロンパス杯が2日、茨城GC東C(6665ヤード、パー72)で開幕した。ツアー通算2勝の川崎春花(村田製作所)は4バーディー、1ボギーの69で回り、3アンダーの2位発進。2021年度プロテスト合格、22年日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯で初優勝。同期合格者の中では優勝一番乗りだったが、この4週は同期たちが連続で優勝している。刺激を受ける21歳は「とにかく自分で考える」ことに徹した。5アンダーの佐久間朱莉(大東建託)が単独首位。

最終9番パー5はパー。取材陣の前に立つと、川崎は「とにかく自分で考えました」と言った。

「先週(パナソニックオープンレディース)はハウスキャディーさんだったので、自分で距離を測って風も読んで、マネジメントをしました。その流れで今日も自分で考えた後に、(プロ)キャディーさんに聞くようにしました。

これまでは言われるがままだったので、『これではダメだ』と思ってそうしています。なので、先週は『キャディーさん感謝ウィークで、いつも助けてもらっていたんだな』と考えていました」

ツアーで戦うプロたちは、常に試行錯誤をしている。22年は国内メジャーの日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯で初優勝、NOBUTA GROUPマスターズGCレディースで2勝目を飾った。当時はコーチがいたが、今は一人で調整。オフには同期合格の佐藤心結、櫻井心那と合宿した。

2人にも刺激を受けてきたが、今季に入ると富士フイルム・スタジオアリス女子オープンの阿部未悠を皮切りに、竹田麗央(2週連続)、天本ハルカと同期が4週連続優勝を飾った。

「みんなすごいなと思います。でも、自分は自分のペースでやりたいと思っています」。おっとりした口調だが、「自分で考える」も3勝目を掴むための取り組み。前日21歳になり、タフなコースと自分に向き合いながら強い同期に続く。

THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida

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