窓損壊、屋根が変形、ソーラーパネル落下…ひょう被害が2億5千万円に 兵庫・播磨町の公共施設

ひょうで割れたとみられる播磨南中学校の図書室の窓ガラス=(播磨南中学校提供)

 4月16日夜に兵庫県南部で降ったひょうについて、播磨町内の公共施設の被害は2億5千万円に上ることが2日、分かった。同町は約1億円の補正予算を組み、緊急性の高い施設の工事費に充てる方針を固めた。

 同町危機管理課によると、町内の計36公共施設で被害を確認。小中学校など八つの教育施設では、校舎窓ガラスの破損、屋根の変形、ソーラーパネル建材の落下といった被害が出た。役場駐輪場や駅周辺などの町所管施設でも屋根や屋外照明の破損が見られた。

 補正予算案に盛り込むのは、播磨幼稚園、播磨中、蓮池小、播磨西小の各校園の屋上の防水工事と、山陽電鉄播磨町駅周辺の地下通路の防水工事。現在は雨漏りする部分に防水テープを張るなど応急措置を取っているという。

 補正予算案は5月10日の臨時会に提出する。可決されれば、月内にも工事に着手する見込み。(児玉芙友)

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