ソフトバンク育成2位パワー系右腕が実戦初登板「まあまあ良かった」キャンプで肉離れ離脱 リハビリ組で一緒になった憧れの先輩を刺激に

7回を三者凡退に抑えた宮里

◆交流戦・ソフトバンク3軍5―8四国アイランドリーグplus愛媛(2日、タマスタ筑後)

ソフトバンクの育成ドラフト2位ルーキー、宮里優吾(ゆうわ)投手(22)=東京・岩倉高―東農大=が実戦初登板を果たした。7回に2番手で登板し、1回11球を投げて三者凡退に抑えた。

先頭打者を初球の真っすぐで二飛に打ち取ると、続く打者も一ゴロ、中飛で隙を与えなかった。「初登板にしてはまあまあ良かった。(同点でマウンドに上がり)試合の流れがあまり良くなかった中で、3人で抑えることができたので良かった」と振り返った。

最速155キロの真っすぐとフォークが武器のパワー系右腕。この日は真っすぐを主体に攻めて、最速150キロだった。「(球速は)意識してなかったけど、思ったよりも出た」と笑った。

ようやくたどり着いたマウンドだった。C組(筑後)スタートだった春季キャンプは、右肘の肉離れで、途中からリハビリ組で調整となった。「実戦は全然できなかった」。

焦りもある中、最大の刺激があった。入団から好きな選手、目標とする選手に掲げている尾形が同じリハビリ組に入ったことだった。「入団する前から尾形さんの動画を見ていて、自分からいろいろ質問を」と明かす。一緒にウエートトレーニングをしたり、トレーニングの方法をアドバイスされたり…。すると「自分の中で、下半身のバランスが良くなってきた感じがする」と手応えを口にする。

大卒1年目。約2カ月投げられなかった日々から一歩踏み出したものの、ルーキーながら危機感はある。「やっぱり時間はないし、技術的な部分をもっと追求して、いち早く2軍に行きたい」。2軍にいる育成右腕が一つの目安。まずはその舞台まで駆け上がる。(浜口妙華)

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