コレ覚えたらバイク談議に花が咲く!? 運転教本にはない「専門用語」5選

これからバイク免許取得を考えている方はもちろん、熟練のライダーに「ライディングの秘訣」を教えてもらいたいと思うことがあるかもしれません。しかし、ベテランライダーのトークには専門用語が盛りだくさん……かも。

今回は、ライダーたちが良く使う用語や言い回しをいくつかご紹介してみます。

バイク用語はマニアック?

バイクにかかわらず慣れない輪に入る場合、ある程度の「用語と意味」を知っておくと馴染むまでに時間がかからないかもしれません。専門的な単語が飛び交うライダーたちの「バイク用語」のニュアンスを理解しておくことで、バイクトークに花を咲かせるだけでなく、自身のライディングイメージがより良い方向に向かう可能性もあります。

バイクレースに参加していた当時、諸先輩方に「考えて乗れ!」と厳しく指導を受けていましたが、専門用語ばかりで意味がわからなかった事もありました。

乗車編

まわす/開ける

「スロットルを回す」という、そのままの意味を持つ一方、エンジンを回す……具体的にはエンジンパーツのひとつである「クランクシャフト」をより早く回転させる操作を指し、まわすと強い加速感が伴います。つまり、高速域での運転をする前段階の操作法といえます。また「アクセル開度」の理解は、キャブレターのセッティングを出すために不可欠な知識といえます。

ひっぱる

前に説明した「回す」操作に伴っている多く、時速(スピード)とギアチェンジのタイミングの関係性を表すこと。一定のギアのまま力強く加速し続けることで、比較的短い距離と時間で流れの速い交通に乗ることを目的とした操作です。

操作例として「高速道路の加速車線」「前方に長い登り坂が現れたとき」が考えられます。CVT車以外の四輪車の、アクセルペダルを床いっぱいに踏み込んだときに発生する「キックダウン」を手動で行うイメージの操作方法です。

息継ぎ

「息継ぎ」とは、マシンセッティングが何らかの原因によりズレたときに加速が鈍くなったり、最悪の場合エンジンが停止する前兆という場合もあります。エンジンは「吸気(酸素)」➡「燃焼」➡「排気」というサイクルで可動していますが、「息継ぎ」が発生すると普段通りの酸素濃度を保てなくなり、燃焼効率が落ちる・・・つまりエンジンの調子が良くないというサインと考えていいかもしれません。運転中に「息継ぎ」がみられる場合は、完全に壊れる前に一度バイクを停めて様子を「診る」ことをおすすめします。

立ち上がり

立ち上がりとは、曲線路(カーブ)終盤からその後に続く直線路(ストレート)へ続く接続部分を指す事が多く、これにあたる場所で「回す」「引っ張る」操作を加えることで、バイクの加速感や鼓動感がライダーに直感的伝わるため、「バイクは楽しー!」と思える大切な区間といえます。重ね重ねになりますが、「立ち上がりの加速感」は、ライディングの醍醐味を感じるためのエッセンスといっても過言ではないでしょう。

加重と抜重 (ばつじゅう)

サーキット走行やオフロード界隈で耳にするキーワード。加重と抜重はなにも走り系のバイク乗りに限ったことではなく、ツーリングライダーにとっても重要なポイント。衝撃を吸収するサスペンションを前後に備えているバイクですが、ライダーが地蔵のように乗っていてはその動きを有効に活かせません。車体から身体またはその逆に伝わる力をライダー自身がコントロールすることで、安全で効率の良いライディングが実現します。ツーリング場面においては、前方の道路面に凹凸を認めたとき、事前にシートから少し腰を浮かし、「抜重の体制」を作っておくと通過時のショックを和らげることができるので、知っておくと操作不適による事故予防に繋がります。

姿勢を変化させるゆとりが持てる速度で走ろう!## まとめ

今回は、私自身が初心者ライダーだった頃に「掴みにくいニュアンス」「そこまで重要と思ってなかった」という用語を連ねてみました。所有しているマシンやライダーそれぞれの走り方により「専門用語」があると思います。用語のニュアンスを理解することで、さらにバイクを楽しむ一助に慣れば幸いです。

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