「ご存知ですか?車の死角」GW・悲惨な子供を巻き込む事故を防ぐため...今日からでも覚えておくべきこととは

「楽しいGW後半戦」にするために気をつけたいこと

ゴールデンウィークもいよいよ後半戦、家族や友人とお出かけという人も多いのではないでしょうか。

街で聞いてみると、移動手段として目立ったのが「車」です。高速道路などでの混雑が予想される中、事故などのトラブルに遭わないためには、どんなことに気をつければいいのでしょうか。

(街の人は)
「車で尾道に行こうかなと。尾道ラーメン食べたいです」
「車で神戸まで。旅行です」
「実家に帰るのに兵庫に」
「行きたいところに行けるので車で行きます」

ゴールデンウィークの外出先は、人によって様々。一方で多くの人に共通していたのは、「移動手段として車を使うこと」です(取材したのが岡山だからかも知れませんが)。

NEXCO西日本によりますと、高速道路の渋滞はあす(3日)がピークで、山陽自動車道でも山陽IC~岡山JCTの間で上下線ともに10キロ以上の渋滞が発生する見通しです。

出発前「バッテリー」「タイヤ」は大丈夫?確認を

ゴールデンウィーク中は、どんな交通トラブルが多いのか。日本自動車連盟=JAFに聞いてみると…。

(JAF岡山支部 建部拓さん)
「多いのが『バッテリー上がり』と『タイヤのトラブル』です」

岡山・香川で昨年、ゴールデンウィーク期間中にJAFが出動した理由として最も多かったのが『バッテリーのトラブル』、2番目が『タイヤのトラブル』でした。折角のドライブに水を差さないためには「事前の点検が必要」といいます。

(JAF岡山支部建部拓さん)
「出発前に、ガソリンスタンドに行くと思うんですね。そういう時に『タイヤとバッテリーの様子を見てもらえませんか』と、スタッフの方に声をかけていただいたら、見てくれると思いますので、安心して出発していただくことが重要」

GW「子どもを巻き込む事故」を減らすために出来ることとは?

そして、出発後に絶対に避けたいのが「交通事故」です。特に「観光地や高速道路の駐車場」では、「子どもの巻き込み事故」のリスクが高まるといいます。

2020年までの10年間で、3歳以下の幼児の歩行者死亡事故は、全国で68件。その原因のほとんどが、ドライバーの乗車前の「安全不確認」だといいます。

(JAF岡山支部 建部拓さん)
「子どもの事故で『93%が安全確認をしていなかった』ということがデータとしても出ています」

「ぐるっと回ってみてみると、前に子どもさんがいた。それに気付かずにはねてしまう。子どもが死角に入ってしまって見えない、という状況です」

図解 こんなにもあった「車の死角」

運転席からは安全に問題がないように見えても、車には多くの死角が…。わずかな時間の安全確認で命を守ることができるのです。【画像①~③】のコーンが立っているところが「死角」...こんなにもあるんだということ、皆さんご存知でしたか?

(JAF岡山支部 建部拓さん)
「乗る前にぐるっと車の周りを一周する。10秒もかからないと思うんですよね。そのひと手間をかけていただくことで、ドライバーが安全にもなりますし、お子さんの命も守れる」

JAFの建部さんは、駐車場で子どもの事故を起こさないためには歩行者側の対策も必要といいます。

3歳以下の子どもの事故の4割は、保護者が手をつないでいなかったということも分かっているそうなので、車を降りるときには必ず手をつなぎ、目を放さないようにしましょう。

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