「ワールドクラスのオーラがない」遠藤航では不十分なのか。リバプールは新MFが必要と英メディアが主張。現地記者は「リバプールが上位でいたければそのポジションが必要だ」

突如として浮上した不要論は議論を呼んでいる。

リバプールの遠藤航は加入当初、大きな期待をかけられていなかった。若手有望株を獲得できなかったクラブが、世界的には知名度が高くなかった30歳のベテランに向かったのは、「パニックバイ」だったという声もあった。しかし、シーズン半ばからの活躍は周知のとおりだ。

だが、ここに来て遠藤が1年で再び移籍する可能性が取り沙汰されている。

リバプールは今季いっぱいでユルゲン・クロップ監督が退任。現在フェイエノールトを率いるアルネ・スロット監督が就くことが有力となり、新たな時代に突入する。そのなかで、遠藤が放出要員になり得るという見方が騒がれた。

計り知れない献身性を見せてきた遠藤だけに、放出に懐疑的な見方は少なくない。一方で、リバプールのレベルアップには、新たな守備的MFの獲得が必須との声もあるようだ。

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『GiveMeSport』が5月1日に報じたところによると、『Athletic』のサイモン・ヒューズ記者は、ポッドキャスト『Walk On』で「エンドウがサプライズとなってみんな興奮しているのは分かっている」と話した。

「だが、リバプールが本当に上位でいたければ、ワールドクラスがいないそのポジションに誰かが必要だ。彼はそういう選手ではないと思う」

この発言を報じたGiveMeSportは、遠藤について「リバプールで全力を尽くしてきたが、ワールドクラスの守備的MFが持つオーラがない」と伝えている。

日本代表キャプテンが、自身を評価したクロップとともに、この夏でリバプールを去ることはあるのか。いずれにしても進展に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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