福井の飲食店「タベルナピノリ」経営、事業者が破産手続き 新型コロナ影響

 東京商工リサーチ福井支店などによると、飲食店と洋菓子店経営のアトリエショコラ(福井県福井市幾代2丁目、間所友規社長)は5月2日までに、福井地裁へ破産を申請し、破産手続き開始決定を受けた。負債は約3100万円。新型コロナウイルス関連倒産とみられる。

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 同市幾代2丁目の飲食店「タベルナピノリ」内で営業していた洋菓子店「アトリエショコラ」は2020年9月、タベルナピノリの事業譲渡を受けるために法人化。21年1月から営業を開始したが、新型コロナの影響で当初見込んでいた集客には届かず、23年2月期の年間売上高は3450万円にとどまっていた。

 実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)などを利用して資金繰りを支えたが、厳しい業況が続いて事業継続を断念したとみられる。

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