こんにちは♪リビングふくおか・北九州Web地域特派員のみずぽんです♪
GW中のお出かけにうれしい!展覧会情報をお届けします。4月25日より、博多阪急8階の催場にてアルプスの少女ハイジ50周年の展覧会が始まりました。私が子どもの頃に、ハイジのテレビ放送を楽しみにしており、オープニング曲を耳にすると、ワクワクした気持ちになっていました。
展覧会では、懐かしむこともできますが、ハイジがどのように作られてきて、どんな人々が制作に携わってきたのか、製作陣の思いなどを知ることができます。そして、ハイジの舞台である、アルムの山に呼ばれている気がして、スイスのグリンデルワルド村に行ってみたくなります♪この記事では、心温まるハイジの展覧会の見どころについてご紹介します。
原作『HEIDI』の作者が伝える アルプスの豊かさ
スイスの女流作家ヨハンナ・シュピーリが1880年に発表した『HEIGI』。原作はドイツ語で書かれた物語ですが、約50か国語に翻訳され、現在でも世界各国で販売され続け、世界中の子どもたちに愛される児童書です。
原作とTVアニメの違いを紹介するパネルがありますが、特に印象的だったのは、ロッテンマイヤーさんは原作ではスイスに来なかったということと、ヤギの「ユキちゃん」がお乳の出が悪いために殺されてしまうエピソードは原作にないということ。その理由は・・・会場でチェックしてみてください♪
緻密な物語設計をしているアニメですが、世界中の子どもに受け入れられる作品にするために敢えて原作にない「オリジナル」のニュアンスを導入したそうです。
アルプスの四季、自然や動物やお花、文化などあふれる魅力が写真や実物の展示とともに紹介されていますが、いかに忠実に描かれているのかがよく分かりました。
ヨハンナは美しい村で育ちましたが、結婚して都会へ。夫は弁護士で、夫の出世に伴う社交界がストレスで、まさにフランクフルト編のハイジの状況そのものです。雄大なアルプスの自然が疲れた心を癒してくれたんですね。
ハイジ誕生の裏側と製作ストーリー
日本のアニメ史上空前の現地取材を行い、本場スイス・アルプスを体感した若き製作陣。
企画→シナリオ→イメージボード→アニメ設定画→絵コンテ→レイアウト→背景画→作画→セル画→テレビ放映のセクション別に会場では紹介されています。作品に注ぎ込んだ強い情熱と、新たに生み出した画期的な技術を当時の貴重な資料が展示されています。
設定画コーナーにある1枚。ハイジの着ぶくれ感(右上)が可愛いですよね。
他に、「キャラクター比例表」も展示されていますが、主要キャラクターの身長を比較されていて興味深いです。小さいハイジがアルムの山へ来たのが5歳。51話では、ハイジが成長しています。キャラクターが時間を追って、少しずつ成長する作品は、珍しいですよね!
これは、ペーターの靴に採用された革靴スケッチです。
製作陣は、道具類(斧など)は、表現が難しいものは購入して日本に持ち帰りました。人物も実際にモデルになってもらい、老若男女、数多くの人物をスケッチして、その後のキャラクター作りに盛り込んでいったそうです。
脚本とアニメ本で展開が違います。
実際に使用されたセル画フィルムのコーナー。セル画と背景が合わさる仕組みを理解できました。
背景画です。
背景画は、レイアウトから起こされる「背景原図」を元に作成されていきますが、筆とポスターカラーなどによる手描き作業です。「アルプスの少女ハイジ」の舞台となった美しい風景が描かれた井岡雅宏氏の原画は、セル再利用のために撮影後に消されていて、殆ど現存していないそうです。(展示されている背景は、近年、新たに描かれたもの)
名場面の中で生まれた“名言”に触れる
「クララが立ってる」など、見る人の心を動かす名セリフの数々を、感動のシーンのパネルにまとまっています。クララが立つシーン、私がハイジだったら、何て声を掛けるかな・・・しばらく考え込んでしまいました。
ユキちゃんの危機のシーンです。一見残酷ですが、貧しい村の現実を含ませつつ、ハイジと視聴者に命の尊さを伝えています。
小田部洋一氏が水彩で描く「アルプスの少女ハイジ」新進気鋭のアーティストたちによる新たなハイジの創造
小田部洋一氏の水彩画コーナーは取材でも撮影NGでしたので、目に焼き付けました。小田部洋一氏の絵の美しさを原画を見ることができて、感動しました。
アーティストコラボレーションコーナー(黄色い壁紙)からは撮影OKです。
撮影スポットでハイジの世界観に入り込む♡
ハイジとクララの衣装まで準備されているので、セットの中に立てば、ハイジやクララになりきれますよ♪阪神タイガースとコラボしているのは知りませんでした。
博多阪急会場限定コラボグッズは「どんたく」パレードのハイジ♡
出口の外には、物販や体験コーナー、コラボカフェがあります。
放映50周年記念・博多阪急限定コラボグッズが売っていました。こちらのクリアファイルを購入。どんたくのパレードに参加するハイジとユキちゃんがとても可愛らしいです♡
他にもTシャツやお菓子など、博多阪急限定グッズが充実していて、嬉しかったです。
ワークショップの砂絵、懐かしかったです~!
アテレコ体験をさせていただきました!ペーターと会話するハイジのセリフを言いました。ハイジになりきるのが難しかったです。取材に行った日は3人目のアフレコ体験者でした(笑)
世代を超えて愛される「アルプスの少女 ハイジ」♪記事には一部しか内容を載せられませんでしたが、見ごたえたっぷりなので、ぜひ足を運んでみてくださいね♪
放映50周年記念特別企画
アルプスの少女ハイジ展
2024年4月25日(木)~5月13日(月)
開場時間 午前10時~午後8時(※最終日は午後5時終了。入場は終了時間30分前まで)
博多阪急 8階 催場
入場料 一般・大学生1000円、小・中・高校生800円、未就学児無料
©ZUIYO
「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ
放映50周年記念特別企画 アルプスの少女ハイジ展|博多阪急|阪急百貨店 (hankyu-dept.co.jp)
※会場内は撮影禁止のコーナーがございます。詳しくは売場係員におたずねください。